
花鳥風月(かちょうふうげつ)
「花鳥風月」という言葉をご存知でしょうか?自然の中にある綺麗なものや、優美な風景のことや、そういったものを元とした詩や絵などを創作するといった風情あふれる活動を楽しむことを意味する言葉です。
今回はそんな言葉の意味にも美しさを感じる「花鳥風月」という言葉について、深く掘り下げてみたいと思います。
花鳥風月の意味とは
「風」と「月」は景色を象徴するものとして使われ、さらにその景色の中に存在する詩や絵を描く上での題材となる「花」や「鳥」という言葉を繋ぎ合わせることで、自然に存在するものや景色に対しての美しさ、自然を基にした創作活動のよさをより強調する言葉となっております。
花鳥風月の由来
日本の応永(おうえい)の時代に、世阿弥(ぜあみ)という能の役者が、父から教わったことを後世に伝えていくために書いた風姿花伝(ふうしかでん)という能楽について書かれた本の中で使われたことが由来であるとされていますが、古くは中国の漢詩から来ている言葉であるとする説も多数あります。
花鳥風月の文章・例文
例文1.新しく入った会社はあまりに忙しく、花鳥風月を感じる余裕などまったくない。
例文2.会社をクビになってしまった今は、花鳥風月に親しむ毎日だ。
例文3.花鳥風月を愛でる彼女は、何ものよりも美しい。
例文4.花鳥風月に触れたくて僕は旅に出た。
例文5.花鳥風月を友としている部長は、いつも季節の変わり目の旅行を楽しんでいる。
何気ない会話の中に入れることができると詩的な美しさを感じさせてくれる言葉でもあります。
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花鳥風月の会話例
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今度、旅行で花鳥風月を感じられるところに行かない?
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例えばどこ?
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夏の角島大橋とか。
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いいね!行きたい!
四季を大事にしている日本には花鳥風月を感じられる場所がいくつも存在します。旅行に誘う時に付ける言葉として使いやすい言葉かもしれませんね。
花鳥風月の類義語
「春花秋月」や、「雪月風花」などが挙げられます。
花鳥風月まとめ
スピッツやレミオロメンといった有名アーティストも楽曲のタイトルに使用するなど、繊細な感性を持つ人達にも広く愛されるこの花鳥風月という言葉。自然に存在するものに対してという、使える場面の制約がある分、日常会話において手軽に組み込むことができる言葉とは決して言えないものかもしれませんが、言葉の響きも意味も非常に艶やかな言葉なので、国内旅行をよくする方などはここぞいう場面で使ってみてはいかがでしょうか。