画竜点睛を欠いた味付け

画竜点睛(がりょうてんせい)

真っ白いキャンバスに自由に絵を描いているとき「何だか少し物足りないな…」と感じたことはありませんか。美術の先生に少し手直ししてもらうだけで、先ほどまでの絵の印象が大きく変わることがあります。画竜点睛も、とある絵のワンシーンから生まれた言葉です。さっそく知ると楽しくなる、言葉の冒険に出かけてみましょう。

画竜点睛の意味とは

画竜点睛【がりょうてんせい】とは、最後の総仕上げをおこなうことで作品が完璧になるということです。少しだけ手を加えてあげることで、企画そのものがバージョンアップすることを示しています。良い修正を加えてあげると、それだけ作品の質が深まる、とても前向きな言葉です。

画竜点睛の由来

画竜点睛の故事成語は、中国の「水衝記」に載せてあるショートストーリーから生まれたものです。それによると梁の国に、有名な画家がいました。この画家の腕を見たかった皇帝は、お寺に竜の絵を描くように命じます。皇帝の言いつけに従った画家は、どういうわけか竜の瞳だけは書かずに筆をとめてしまいました。「どうして絵を完成させないのだ?」と説いた皇帝に対して「竜が逃げてしまうからです」と答えた画家。疑う皇帝の目の前で、画家が竜の瞳をかきいれると、たちまち竜は命が宿り天空に飛んでいきました。
この逸話をもとに生まれたのが、画竜点睛。実に壮大なストーリーが隠されていたのです。

画竜点睛の文章・例文

例文1.有名演出家の手にかかり、千秋楽は成功に終わった。まさに画竜点睛だ
例文2.画竜点睛、ここだけでアイデアを練らずに部長に進言してもらおう
例文3.明日のイベントを成功させるために、画竜点睛全身全霊で臨みます
例文4.かつての勢いがないな、画竜点睛を欠く作風だ
例文5.本番まであとわずか、画竜点睛心をこめて作業しましょう
画竜点睛には98点の企画書や作品を、あと2点の努力をして上に引き上げるさまを表しています。「どこか物足りない」と思うときは、物事を一歩引いて見ることもおすすめです。

画竜点睛の類義語

画竜点睛の類義語として、「総仕上げ」「大詰め「入眼」「追いこみ」などの言葉があります。また「画竜点睛を欠く」の似た言葉としては、「ツメが甘い」「仏つくって魂入れず」などの言葉が当てはまります。

画竜点睛まとめ

画竜点睛は中国の逸話から生まれた言葉です。とある画家が竜の瞳に点を加えたら、絵の中の竜に命が宿った…というエピソードから来ています。9割がた完成している作品をそれでよしとするのか、それとも「まだまだ…」と粘り強く取り組むのか。プロジェクトの最後の命運を決めるのは、他でもないあなた自身のパワーです。最後までやり抜くことの重要性を、画竜点睛は私たちに教えてくれています。

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