歯がゆい様子を見せる男性。

歯痒い(はがゆい)

「歯痒い」とは「イライラやもどかしいなど、心が苛立ち気持ちが晴れない事」です。自分の不甲斐なさに苛立ったり、或いは約束を守らない友人や仕事ミスをする同僚など相手に対してのイライラも「歯痒い」です。何かと日常生活でも使われる事が多いですが、単に短気な性格なだけとも受け取れます。もう少し寛容な心があれば「歯痒い」と思う事も少なくなるのでしょうが、それだけストレス社会で皆が苛立っているのかも知れませんね。それでは、現代らしいとも受け取れる「歯痒い」の解説となります。

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歯痒いの意味とは

「歯痒い」の意味は以下の通りとなります。
(1)思い通りにならなくてイライラしている。心がいらだつ状態。
(2)イライラして気持ちが落ち着かない。
(3)もどかしい、じれったい、やきもき、うんざり、焦るなどの感情。
”歯”は「口の中にある乳歯や永久歯」「食物の咀嚼などに関する器官」、”痒い”は「皮膚がむずむずしている」となり、まるで歯がムズムズしている状態でこれは皮膚と違って掻く事ができないので、それが転じて、イライラやいらだつ事を表現しています。一般的には短気な人や自分の意見・考えが正しいと思い込んでいる人ほど何かと「歯痒い」と感じる傾向があり、人は人で自分は自分と達観できている人はこのような状態になる事は少ないものです。自分自身に対して「歯痒い」と感じる事がもあれば相手に対して「歯痒い」と感じる事もあり、特に相手に対してはそもそも嫌いであったり、態度などが気に入らないのでそれが「歯痒い」と結び付きがちです。要するに、自分の思いと相手の思いが違う事を受け入れられず、それがイライラやもどかしさとなり、最後は感情が爆発したりするのです。ですから、「歯痒い」状態で何とか我慢をする事ができれば、それ以上に事は進まないとも理解できます。

歯痒いの由来

「歯痒い」の由来は残念ながら不明です。文献としては、江戸時代初期の俳人・松江重頼の俳諧論書「毛吹草」(1638年)などに文言が記されています。

歯痒いの文章・例文

例文1.仕事ができない部下にいつも歯痒い思いを抱いていたが、彼はそれを不快だと察していたようで退職する事になった。
例文2.コロナで卒業式や修学旅行が中止になった学生は、歯痒いを通り越して落胆した事だろう。
例文3.役所で待ち時間が長いと、「この公僕が!」と 歯痒くなってしまう自分は人間ができてないのだろう。
例文4.コロナ禍でも何かと理由をつけて酒飲みに走る連中は、医療従事者が迷惑だと訴えている気持ちが1ミリも理解できないので、同じ星の下で生活をしている哺乳類同士とはまったく思えず、その低い知能を周囲はまったく上げられず実に歯痒い。
例文5.米中の争いに中国や韓国や北朝鮮の牽制など、日本で国際政治に関心を持つと歯痒い事の連続で頭が痛くなる。

イライラやもどかしいとして、「歯痒い」を使った例文となります。

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歯痒いの会話例

  • 質問者アイコン

    いつも俺だけ上司から怒られて、本当に歯痒いったらありゃしないよ。

  • 回答者アイコン

    あなた、そんなにイライラしないで。

  • 質問者アイコン

    分かっているけど、どうしても納得ができない。今は職場のハラスメントを無くそうで、世の中が動いているのにだよ。俺だけいつも怒られてばかりだよ。

  • 回答者アイコン

    もういっその事、仕事を辞めてどこかの南国でのんびり暮らしましょうか。そうすれば、あなたの歯痒い気持ちも治まるでしょう。

会社のイライラを自宅にまで持ち帰る夫と、それを宥める妻の会話やり取りです。

歯痒いの類義語

「歯痒い」の類義語には、「もどかしい」「苛立つ」「面白くない」「癇に障る」などの言葉が挙げられます。

歯痒いまとめ

「歯痒い」は気にいらないやもどかしいなど、自分の思い通りにならずに心が荒れている状態です。よって、じれったい・イライラ・やきもき等の類似言葉がいくつもあり、どれも不快な感情や昂る神経を表現しています。

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