木を見て森を見ず

目にするけれども、正確に言葉の意味や使い方を分かっている言葉は、自分が思う以上に少ないものです。「木を見て森を見ず」というフレーズも、何となく分かっているけれども、いざ人に説明するとなると戸惑ってしまう言葉のひとつ。今回は木を見て森を見ずの、正しい意味や成り立ちについて、理解を深めていきましょう。

木を見て森を見ずの意味とは

木を見て森を見ずという言葉には、小さなディテールにとらわれ過ぎて、事件や事象の全体像を見失ってしまうことを示しています。たとえば林の中に足を踏み入れたとき、近くの木の美しさや老木の切なさに心を奪われていると、森や山全体の良さや問題点が分からなくなるものです。木を見て森を見ずは例え話のひとつになっていて、家庭や仕事・人間関係にも通じる大切なことを教えてくれています。

木を見て森を見ずの由来

木を見て森を見ずの由来

木を見て森を見ずが生まれた歴史を見てみると、西洋の木にまつわるフレーズが浮かんできます。西洋には「木は時として森を隠す」という古くからのことわざがあります。この言い回しが西洋人によって、いつしか日本に伝えられた…というのが木を見て森を見ずの言葉の由来に繋がります。

木を見て森を見ずの文章・例文

例文1.木を見て森を見ず、職場のウワサ話に気を取られてはいけないよ
例文2.その事件を明らかにしたいなら木を見て森を見ず、広い視野をもつことだ
例文3.就活に手こずっている後輩をみて、木を見て森を見ずの逸話をおこなった
例文4.新商品の開発に必要なのが、木を見て森を見ずという精神だ
例文5.目の前のタスクに気を取られていると、木を見て森を見ず…になってしまうだろう
西洋のことわざから飛来した、木を見て森を見ず。最近ではビジネスの世界でも、このことわざが多く引用されているようです。目先の利益ばかり追求するあまり、木を見て森を見ず…にならないように、広く大きな心を持ちたいものです。

木を見て森を見ずの類義語

木を見て森を見ずの類義語としてあげられるのが、鹿を逐うものはウサギを顧みず・木を見ている者は、森を見ることができない・金を攫む者は人を見ず、などのフレーズがあげられます。どれも目先の欲や利益を優先するあまり、広い視野をもてないことを批評するときの言葉として使われます。

木を見て森を見ずまとめ

木を見て森を見ずという言葉には、目の前の事象に心を奪われるあまり、全体の流れや大きな問題点に気づくことができないことを意味しています。利益優先の職場で働いていると、いつしか目の前の利益や成績ばかりに心をとらわれて、仕事とは何なのか・会社とはどうあるべきか、全体像を見失ってしまうことがあります。目の前の仕事に集中することは大切ですが、ときには一歩身を引いて全体を眺めてみることも重要。木を見て森を見ず…という言葉には、ビジネスにも通じる格言が込められています。

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