有終の美(ゆうしゅうのび)

有終の美とは「最後を立派に仕上げる事」です。色々な使い方がありますが、大半の人はスポーツを連想すると思います。それぐらい、有名選手や人気選手の現役引退試合でセットとなってメディアに登場する言葉となっているからです。サッカーなら、今季で引退する選手がリーグ戦最後の試合に後半途中から出場し、逆転ゴールを決めて勝利に貢献したらこれほど華々しい「有終の美を飾る」事もないですよね。それぐらい大きな出来事と一緒になる言葉「有終の美」の解説となります。

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有終の美の意味とは

「有終の美」の意味は以下の通りとなります。
(1)物事をやり通し、最後を立派に仕上げる事。
(2)物事を全うし締め括りの場面でも見事に成果を挙げる事。
”有終”は「終わりを全うする」「最後までよく仕上げる」、”美”は「綺麗」「美しい」「内容が充実して素晴らしい」「立派」「見事」となり、物事を最後までやり通し立派である事や、その結果も付いてきて見事であるのが「有終の美を飾る」です。一般的にはスポーツなどですっかりお馴染みのフレーズで、例えば現役を引退する選手が試合最後に活躍したり、卒業する学生にとって最後の大会や最後のリーグ戦などを「有終の美」と表現します。そこで活躍をして勝利で終わると「有終の美を飾る(飾った)」で、失敗に終わると「有終の美を飾れず」となります。また、”美”があるので勝利や活躍をする美しい印象もありますが、”立派”の方が近い意味合いが込められています。”立派”は「優れている」「不足や欠点がない」となり、そこから、最後の活躍や勝利に貢献して締め括るのは理想だが、仮にそこまで良い結果が出せなくても、最後を辛口に批評するのはどこか感じが悪いので、大目に見て締め括るのが慣例となっています。よって、「有終の美」は良い幕引き・最後を飾る・惜しまれつつ去る・終わり良ければ全て良しといった言葉とも類似となります。

有終の美の由来

「有終の美」の由来は残念ながら不明です。文献としては、小説家・太宰治の著書「親友交歓」(1946年)などに文言が記されています。

有終の美の文章・例文

例文1.スポーツ選手が有終の美を飾れるのは幸せな事で、大半の選手はそんな場を設けられずにひっそりと引退をする。
例文2.政治家の有終の美とは最後に無茶な政策や法案をごり押ししたりするだけで、そのツケを払わされる国民は堪ったものじゃない。
例文3.サラリーマン生活最後の日、有終の美を飾ろうと平常心で出社したがいつも通りに上司から小言をされ、誰からも祝福や労いの声も掛けられず一日が終わった。これも働き方改革で横の繋がりをなくした結果なのだろう。
例文4.刑事ドラマで定年退職間近の主人公が犯人を逮捕して有終の美を飾るのは、よくある陳腐な内容だ。
例文5.コロナ禍で部活動を制限され、有終の美を飾れず引退した学生も多数いた事だろう。
スポーツ選手やサラリーマンに学生などで「有終の美」を使った例文です。

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有終の美の会話例

  • 質問者アイコン

    あー、勉強が面倒だなー。

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    そんなに怠けてばかりいると、大学も卒業できないよ。

  • 質問者アイコン

    別にいいよ。そしたら中退するから。

  • 回答者アイコン

    そんなんじゃ、有終の美を飾れる人生を送れないよ。もっと真剣にならないと、絶対に将来後悔するよ。

勉強のやる気がない彼氏に発破をかける彼女の会話やり取りです。

有終の美の類義語

「有終の美」の類義語には、「掉尾を飾る」「花道を飾る」などの言葉が挙げられます。

有終の美の対義語

「有終の美」の対義語には、「仏作って魂入れず」「画竜点睛を欠く」「盛者必衰」「焼きが回る」などの言葉が挙げられます。

有終の美まとめ

「有終の美」はスポーツ選手における引退試合や最後の試合など、最後まできちんとやり遂げ立派な成果を出したり仕上げる事です。最後なので活躍して結果を出すのが理想で、引退する選手が得点を上げたり勝利に貢献すれば「有終の美を飾る」となります。

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