是々非々

この「是々非々」は、滅多なことで目にしたり、聞いたりしないかも知れません。しかし、意味を知っておいて損はない言葉です。

是々非々の意味とは

是々非々とは、正しいことは正しい、間違っていることは間違いだときちんと判断するという意味の言葉です。”是”が正しい、”非”が間違いをそれぞれ表現しており、この2つをくっ付けた「是非」は、正しいことと悪いことの両方を指して使います。
この是々非々は、普段からそれほど使われる言葉ではない為、意味を知らなかったり、間違った意味で覚えている人も多いと思います。意味を間違って使われる代表例としては、「是非」を強調した表現だという解釈で、一見ではそのようにも思えてしまいますが、全く違うので気を付けてください。

是々非々の由来

是々非々の由来は、中国の荀子の著書からです。その中に、”是を是とし、非を非とする。これを知と言う”という一文があり、これがそのまま由来となっており、そして、意味そのものです。ここでの”知”とは、正しい行い、判断と解釈してください。
正しいことを正しい、間違っていることを間違いだときちんと判断することは、現在では理想ながら、当然のことだと言えますが、荀子は紀元前313年(諸説あります)に生まれた人物です。その時代から既にこのような教えが伝えられていたのは、実に素晴らしいことだと考えることができます。

是々非々の文章・例文

例文1.きちんと是々非々で判断を行ってもらいたいものだ
例文2.あまり是々非々で決定してばかりでは、その場の空気が悪くなるかも知れない
例文3.是々非々とはかけ離れた裁定にとても不満をもっている
例文4.そこまで是々非々を気にせずに、気楽に考えて構わない
例文5.必ずしも是々非々である必要はないものの、それではいい加減過ぎるだろう
是々非々は、その意味を考えれば、そうしなければいけないのが本来ですが、これがきちんとできる人は、実際にはそう多くないというのが実情です。その理由としては、忖度やしがらみなどが絡んでいる場合が多く、当たり前と言える判断ながら、実は結構難しいことでもあるのです。

是々非々の類義語

是々非々と比較的意味が近く、類義語と考えられる言葉は「中立」です。しかし、中立はどちらにも付かないという意味を多分に含む言葉なので、是々非々の”きちんと正しいことを正しい、間違っていることを間違いだと判断する”という意味とは少々違う言葉です。

是々非々まとめ

是々非々は、人間としての理想の精神ですが、これをきちんと行えるかどうかとなると、また話が違ってきます。
現実的には状況や環境次第ということも多い為、時にはそこまで是々非々ではなく、多少は融通を効かすことも大切なのかも知れません。

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