宗教裁判

宗教裁判はあまり使われる頻度が少ない言葉ですが、今回の「日産カルロスゴーン氏逮捕」のような国内世論だけでなく、海外メディアまで巻き込んだ事態になると、逮捕や拘留期間に意見も真っ二つに分かれる事で、宗教裁判という表現が用いられます。
宗教裁判は正しくは「異端審問」(いたんしんもん)で、中世カトリック教会で正統信仰とは反する異端者を裁判するものです。現在は、検察の逮捕が見せしめや不当扱いではないかと、批判する声として「宗教裁判だ!」と叫び、世論に訴えています。

宗教裁判の意味とは

本来の語源や起源と、現在の「宗教裁判」使われ方で意味の違いがあります。当初の本来の目的は、それこそ異端者を見つける事で、教会の権威を守る事が目的でした。
しかし、その後は、怪しいだけでも裁きをするようになり、それがイタリアなど南ヨーロッパでしが、宗教裁判が広まらなかった理由でもあります。
現在の宗教裁判の意味として、しっくりくるのは「疑わしい理由で不当に罰せられる」という感じではないでしょうか? 又は、多数派や権力者の意見が通る世の中という風にも取れます。

よって、人権が強く尊重されるようになってからは、自白や強要なども減ってきているので、所謂宗教裁判というケースが少なくなっていますが、それでも一部の識者などは、日本の宗教裁判は根深いと例えています。
保守的、出る杭は打たれる、村文化など日本独自の閉鎖的な社会が、本質的には昔の宗教裁判と何も変わっていないと、言いたいのでしょう。

宗教裁判の由来

始まりは12世紀後半、南ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発の為、行った裁判が宗教裁判であり「異端審問」です。同じ意味合いで「魔女狩り」があり、どちらかと言うと、こちらの方が広く使われています。宗教裁判、または異端審問も、初期と中世とスペインとローマの4つに分けられ、それぞれで状況が違ってきますが、大きな流れとしては同じになります。

キリスト教以外の宗教を認める事は危険である、という考えが根底にあり、それがキリスト教は正当で、他は異端となりました。その後は、異端者を裁判するだけでなく、処刑や偽証などエスカレートしていきます。

宗教裁判の文章・例文

例文1.宗教裁判では市民権はく奪や火あぶりが行われた
例文2.宗教裁判は現代も続いている
例文3.欧米メディアがカルロスゴーン逮捕を宗教裁判と批判
例文4.中国やアラブ諸島など民主化できない国々は宗教裁判が残る
例文5.日本のメディアがゴーン逮捕を不当としないのも、宗教裁判の影響
この様な使われ方が、宗教裁判では多くなります。本当に言論弾圧や自由がない国だと、宗教裁判という言葉すら使う事が出来なくなるので、そう言った意味では、日本はまだまだ反宗教裁判であり、欧米からの批判を受け入れる土壌があります。

宗教裁判の類義語

宗教裁判の類義語としては、魔女狩り・迫害・赤狩り・宗教弾圧などの言葉が挙げられます。

宗教裁判まとめ

最近の日本ではあまり聞かれなくなった宗教裁判ですが、今回のカルロスゴーン逮捕を受けて、海外メディアから日本の司法は宗教裁判や魔女狩りと皮肉されるのは、珍しいパターンではないでしょうか。
本来はヨーロッパで誕生し、キリスト教以外を認めない動きであったのに、それが時代の変化で、古い体質や一方の常識から考えられない事を批判する意味として、総じて「宗教裁判」と使われると捉えて下さい。

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