天衣無縫

天衣無縫は、話し言葉より、小説の中などの文章中でよく見られる言葉です。また、麻雀を楽しむ人は、役の名前(別名)にもなっているので馴染みがあると思いますが、その名前が付いたのは、もちろんこの言葉の意味からです。

天衣無縫の意味とは

天衣無縫とは、全く飾り気のない自然体のままで美しいという意味で使う言葉です。何も手を加えていないのに完璧だと解釈しても構いません。
単に、自然のまま、手を加えないままを表現する時に使うこともありますが、少なからず美しさがある場合に用いる言葉です。その為、いくら自然のままであっても、野草が生えっぱなしの野原などに対して使うことはありません。

物や風景、様子に対して使うだけでなく、人に対しても使える言葉です。”天衣無縫な人”と言えば、飾り気がなく、無理もしていないのに完璧な人だという意味になります。その場合、それ以上ない褒め言葉だと思って構いません。ただし、インパクトの強い言葉の為、話し言葉でそのように使うことはほとんどなく、主に文章中で使われる言葉だと言えるでしょう。

天衣無縫の由来

天衣無縫という言葉の由来は、天人がまとう衣服には一切縫い目がないと言われていることからです。衣服は縫い目を付ければ、いくらでも好きな様に加工できます。天人はそのような手を一切加えないままの衣服を着ていても美しいという言い伝えから生まれた言葉です。
麻雀の役の名前にもなっていると冒頭に書きましたが、その役であがった時の牌の並びがとても自然に見えて美しいことから、そのように呼ばれています。(もちろん手は加えていますが、この場合はそれは考えていません)

天衣無縫の文章・例文

例文1.あの美しさは天衣無縫だと言っても過言ではないだろう
例文2.天衣無縫な人なので近寄り難い面もある
例文3.多少難点はあるが、天衣無縫な様子にほぼ近いと言える
例文4.素晴らしいとは思うけど、天衣無縫はさすがに大袈裟な言い方だ
例文5.自分が天衣無縫だなんて思ったこともない
天衣無縫はその意味から、自然食品や自然の素材だけで作られた衣服の名前などに使われている場合も見られます。ただし、そのような衣服でも、必ずしも”無縫”(縫い目がない)という訳ではなく、あくまで商品名だと考えてください。

天衣無縫の類義語

天衣無縫の類義語は、「天真爛漫」、そして、「純真無垢」です。どちらも近い意味になりますが、前者には多少悪い意味(あっけらかんとして、何も考えていない様子)も含まれており、後者は逆に、完璧過ぎる(一切の穢れのない様)というきらいがあります。
天衣無縫は、この2つの言葉のちょうど間をとった意味だと考えると分かりやすいかも知れません。

天衣無縫まとめ

天衣無縫は、話し言葉で使うことはあまりありませんが、至極完璧で美しい様子、もしくはそのような人を表現するのに相応しい言葉だと覚えておけばいいでしょう。また、少々大袈裟な表現になるということも合わせて覚えておいてください。

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