外国の言葉と比べてみても、とくに難しいボキャブラリーが多いと感じるのが日本語です。空気が乾燥する季節になるととくに良く耳にするのが「嗽」という言葉です。嗽には一体どのような意味が込められているのでしょうか。知らないと恥ずかしい嗽の読み方や、正しい例文について一緒に確認していきましょう。

嗽の意味とは

何と読むのか分かりづらい「嗽」ですが「うがい」と読みます。文字どおり水道水などを口に含んで、そのままガラガラと喉を洗い流す行為をあらわしています。漢字ひと文字で使われることの多い嗽ですが、動詞になると「嗽ぐ」と書き「すすぐ」と読みます。動詞になると口をすすぐという意味のほか、清める・キレイにするといった多角的な意味合いに変わります。

嗽の由来

今では当たり前に使われている「嗽」ですが、嗽のルーツは意外にも深いところにあります。岐阜県の名物としておなじみなのが、アユを獲るための伝統的な漁「鵜飼・うがい」です。うがいの伝統的な方法として、水中で鴨がアユを口に含み、それをそのまま引き上げるやり方があります。鴨が川の中でたくさんの水と一緒にアユを口に含み、地上で吐き出す行為を見て「嗽」のあて字が付けられた…という説があります。風邪やインフルエンザのウイルスから身を守る嗽には、日本の伝統的な漁がバックにあるのです。

嗽の文章・例文

例文1.風邪が流行る季節には、嗽を必ずおこないなさい
例文2.海外出張のときには、嗽を欠かさないようにしています
例文3.口内環境を整えるためには、こまめな嗽がおすすめです
例文4.神社の参拝の前に、軽い嗽をおこないました
例文5.あの人の声は、嗽を済ませたあとのように美しい
空気が乾燥してくると、きまって流行りだすのがインフルエンザなどのウイルスです。嗽を定期的におこなうことは、現代ビジネスマンにとっても大切な所作です。

嗽の類義語

嗽の似た言葉として覚えておきたいのが、嚏というワードです。いっけん読み方に困る語彙ですが「くしゃみ」と読むため、嗽と混同しないように注意しておきましょう。
また嗽と同じ意味で使われる言葉として「含嗽」があります。こちらは「がんそう」と読み、意味は水で口を清めること・洗浄すること…という嗽と同様の意味になります。

嗽まとめ

普段何気なくおこなっている行為であっても、漢字ひと文字を突き付けられると、思わず読み方に窮することもあります。「嗽」は「うがい」と読み、私たちの清潔な暮らしに欠かすことのできない動作です。
嗽の由来は長良川のアユ漁にかかわる言葉です。鴨がアユを口にくわえて吐き出す行為が、私たちの嗽に似ていることから名づけられました。このような豆知識を覚えておくと、日々の日常が面白おかしく生まれ変わります。嗽の正しい使い方・読み方をおさえながら、同時に自分の健康管理もコントロールしていきましょう。

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