共謀共同正犯

弁護士や検察官・警察官など、法律にまつわる仕事をしているときに知っておきたいのが、事件に対する専門用語です。共謀共同正犯というやや難しいキーワードも、司法の世界で働いている人にとって是非マスターしたい言葉のひとつ。今回は間違って認識しやすい共謀共同正犯の言葉の意味について、理解を深めていきましょう。

共謀共同正犯の意味とは

共謀共同正犯はグループや仲間など複数の者が犯罪に手を染めた場合に、実際に犯罪を実行しなかった者に対しても、実行者と同じように罪を問うことができるという理論です。例えば振り込め詐欺が起こったとき、実際に詐欺行為をおこなった人はもとより、詐欺を指示したリーダー格の人物にも詐欺罪の罪が認められる事象を示します。

共謀共同正犯の由来

共謀共同正犯が初めて適用されたのは、1951年に練馬警察署で30代の警察官が殺害された事件です。この事件において、事件を計画したとされる学生や会社員11名が逮捕されました。1974年に入ると改正刑法草案が検討され、司法として共謀共同正犯を大義的に認めていいのではないかという見地が生まれます。その後2000年代に入ってからも最高裁判所では、共謀共同正犯を認める判決を下しています。法律として定められていないものの、共犯者を犯罪者と同じ立場で裁く方針は、司法の場で広がりつつあります。

共謀共同正犯の文章・例文

例文1.共謀共同正犯で立件できる可能性のある事件だ
例文2.彼は共謀共同正犯の容疑で、逮捕された
例文3.学者の一部は、共謀共同正犯の思想に反対している
例文4.共謀共同正犯の罪に問えるか、検討してもらえませんか
例文5.共謀共同正犯の適用がどこまでなされるのか、全国民が注目している
共謀共同正犯には2人以上のグループや組織が、ある犯罪を計画し実行したときに適用される司法の考え方です。単独犯での犯罪が減るなか、組織的な犯罪をどう裁判所がさばいていくのか、これからの動向が注目されます。

共謀共同正犯の類義語

共謀共同正犯の類義語として、コンスピラシー・共謀罪・共同謀議・共犯などが挙げられます。どの言葉もひとつの犯罪がおこなわれたとき、同じ意思をもって行動・指示・共犯している人の所作をあらわしたものです。

共謀共同正犯まとめ

共謀共同正犯という言葉には、犯罪を実際に実行に移した者以外も、罪に問うことができるとする考え方です。事件現場に居合わせずチームに指示を下した首謀者も、共謀共同正犯として裁かれる可能性があることを示唆しています。組織的な犯罪が増えていくなか、共謀共同正犯の考え方に基づいた裁判がおこなわれるのは、火を見るより明らかです。と同時に立証が難しい共謀共同正犯の扱いを、どう検察や警察が具体的な証拠固めしていくのか、その力量が問われています。

関連記事

この記事を読んでいる人に人気の記事