五里霧中の状況にはまる

五里霧中(ごりむちゅう)

「五里霧中」は四字熟語を代表する言葉です。若い年代にとっては、大人気アイドルグループ・嵐の楽曲タイトルとしても有名ですよね。しかし、”暗中模索”と意味の違いが分かると問われると、言葉に詰まってしまいませんか? 有名が故に、何となく覚えてしまっていますよね。そこで、「五里霧中」について詳しい解説となります。

五里霧中の意味とは

「五里霧中」の意味は以下の通りとなります。
(1)どうしたらいいか分からない。方向を見失った状態。
(2)物事の判断がつかない、どうしたらいいのか分からず困っている。
(3)今後の方針や見通しが立たない、立っていない状態。
(4)漠然として事情がハッキリしない中で、手探りで進んでいる。
上記の意味から、要するに困惑している状態となります。今後の方針や見通しが立っていないので、取り敢えず進むべきか、それと留まるべきか誰にも正解が分からない状態です。よって、行動をしてもしなくても、方針などがハッキリするまでが「五里霧中」の状態になります。因みに”暗中模索”は、暗闇や手がかりが無い状態でも、滞らないで行動を起こす事です。「五里霧中」が停滞・静観と行動の両方の意味があるのに対し、”暗中模索”は行動する状態となります。

五里霧中の由来

「五里霧中」の由来は、中国の歴史書「後漢書」の「張楷伝」からです。「張楷伝」によると、儒学者・張楷は自分の姿をくらませ五里四方を霧で覆う秘術「五里霧」を得意とした。それで、”五里霧の中”と呼ばれるようになり、日本に伝わった際には四字熟語の「五里霧中」になったとされています。

五里霧中の文章・例文

例文1.人間は誰も将来は不透明なので、人生そのものが五里霧中と表現できなくもない。
例文2.中学生の息子に将来何になりたいの? と質問したら、五里霧中とぶっきらぼうに返事した。
例文3.仕事に行かなくてすむ休日は大変有り難いが、結局は疲れて何もやる気が起きないので、五里霧中みたいなものだ。
例文4.実家は震災と台風のダブル被害に遭ってしまった。当分は五里霧中で、実家を直すか引っ越すかなど将来の先行きがまったく見えない。
例文5.あれだけ頑張ったのに、大学受験を失敗した。当面は五里霧中で、暫くは何も考えられない。

「五里霧中」は抽象的な表現でも使われますが、不幸な出来事が起こり呆然としている際にも使われます。

五里霧中の会話例

  • 質問者アイコン

    どうしたの、顔色が悪いよ?

  • 回答者アイコン

    それが、今気が付いたんだけど、財布がどこにもないの! 多分、会社から帰ってくる途中で落としたか、盗まれたと思う!

  • 質問者アイコン

    本当に? 職場に忘れたきただけじゃないの?

  • 回答者アイコン

    違う。帰りに何軒ものお店によって買物をしたから、そのどこかだと思う。何万円も入っていたのにショックだー。もう五里霧中で、今は何も考えられない!

財布を無くしショックな状態を「五里霧中」と喩える会話です。

五里霧中の類義語

「五里霧中」の類義語には、「暗中模索」「立ち往生」などの言葉が挙げられます。

五里霧中まとめ

「五里霧中」は、方針や方向が掴めず困っている状態を意味する四字熟語です。物事の判断がつかず今後どうしたら良いか分からないので、進むべきか滞るべきかも判断できません。その一方、ニュアンスが難しい言葉でもあるので、個人的には本当に困っているが、生死や運命を握るほど困っているとは違うと思います。飽く迄も、これまでは順調だったが、急に問題が発生し現在はピンチな状態という感じでしょうか。

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