中立金利は重要な指標

中立金利

中立金利はその名の通り、景気に対してフラットでノーマル、刺激も抑制もしない中立を保っている状態の金利を指しています。正確にはどちらかに少し偏る事もありますが、中立な範囲で収まる状態です。日銀に絡めた中立金利というより、米FRB政策金利や発言の中で中立金利に触れる頻度が多いです。

中立金利の意味とは

自然利子率、中立利子率とも呼ばれるのが「中立金利」で、景気に対して中立的な金利を保っている短期金利の水準となります。中立金利が低いと、景気後退時に政策金利の引き下げを実施しても効果が薄いとされます。
資金の需給によって中立金利は変化し、安全資産へ資金が流れ、成長率や生産性が低下すると低下するとされます。現在は中立金利が低水準で推移し、それが意味するのはアメリカの政策金利引き上げが限界に近付いていると懸念されます。よって、このまま中立金利が水準が下がっていると、最終的な政策金利も着地点が当初よりも下がると推測されます。

中立金利と実質金利には以下の関係性が当て嵌まります。
 ・実質金利が中立金利を上回る「景気抑制」
 ・実質金利が中立金地を下回る「景気刺激」
アメリカは2018年に入り、三か月に一度は政策金利を0.25%ずつ上昇してきたが、FRBのパウエル議長が「中立金利が想定範囲の下にある状態」と発言し、利上げ停止時期が近付いていると物議を醸しだしています。来年の引き上げは回数は少ないと予想できるが、一方でこれまで通りに引き上げると判断する意見もあります。

中立金利の由来

中立金利は別名「自然利子率」とも呼ばれ、これを世界で初めて公表したのがスウェーデンの経済学者のウィクセル氏です。1898年に経済の貨幣を分析した書籍「利子と物価」で、自然利子率と貨幣利子質率を解説しています。

中立金利の文章・例文

例文1.景気に対して中立的な金利水準が中立金利である
例文2.現在のアメリカの中立金利は低水準とされる
例文3.中立金利は政策金利と結びつけて考える
例文4.中立金利の動向が気になる
例文5.もし中立金利が低いと、景気後退時は金利引き下げの策が効果薄まる
日本では実際のところ、あまり使用されないのが中立金利です。例文などを見てもピンと来ないでしょうが、世界経済やアメリカの政策金利と付随して出てくると認識しておきましょう。

中立金利の類義語

中立金利の類義語には、「市場金利」「政策金利」「指標金利」などの言葉が挙げられます。

中立金利まとめ

景気に対して刺激も抑制もしない、中立的な短期金利の水準が「中立金利」です。潜在成長率に類似する動きとされ、最近はアメリカの動きやFRBの発言から金利引き上げ停止が近付いていると懸念されています。

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