万事塞翁が馬

万事塞翁が馬(ばんじさいおうがうま)という格言を耳にしたことはあるでしょうか。一見難しそうな漢字ですが、塞翁とは塞(とりで)に住んでいる翁(老人)という意味です。省略せずに「人間(にんげん、または、じんかん)万事塞翁が馬」という言い方をすることもあるこの格言の意味や使い方を見てみましょう。

万事塞翁が馬の意味とは

万事塞翁が馬は、幸不幸、幸福や禍といった、良いことや悪いことは予測ができないものである、という意味です。人生で怒ることが幸せと不幸のどちらに転ぶかは分からない、という意味もあります。

万事塞翁が馬の由来

この格言は元々、古代中国で作られた「淮南子(えなんじ)」という書物に書かれている人生訓が由来です。逸話から成る訓戒です。古く中国の塞に住んでいた占いの力がある老人の馬が逃げてしまいました。人々は気の毒がりましたがこの老人は幸福が訪れることを予言します。するとこの逃げた馬が脚の速い馬を連れて戻ってきます。今度は人々は喜びますが、老人は逆にこれが不幸の元となると言います。その後この駿馬に乗った老人の息子は落馬をし足を骨折してしまうのでした。人々がこれをお見舞いすると、老人は今度はこれが幸福をもたらすと予言します。結局、この息子は足を折ったために戦争に行かずに済み命が助かったというお話です。

万事塞翁が馬の文章・例文

例文1.商談に失敗した時にいつもは行かない居酒屋で自棄酒をしたら妻と知り合えた。万事塞翁が馬といった出会いだった
例文2.第一志望校に不合格だったからと言って絶望しなくても万事塞翁が馬と言うものだよ
例文3.万事塞翁が馬と言うように、結婚したからと言って安心はできない
例文4.いつものバスに乗り遅れたおかげで忘れ物を思い出して取りに行けた。万事塞翁が馬というやつだ
例文5.今日の試合では勝てたが万事塞翁が馬と思って油断せずに練習しよう
人生では何が幸せを呼び何が不幸をもたらすかは安易に予想はできません。今幸福であっても不幸がすぐそこに待ち構えているかもしれず、また逆も然りで今の絶望や苦しみの先には幸せが訪れるかも知れないということです。幸不幸は予測などできるものではなく、何が禍や幸福に転じるのかは分からないものである、という教訓が込められた格言なのです。

万事塞翁が馬の類義語

万事塞翁が馬には「沈む瀬あれば浮かぶ瀬あり」(人生には浮き沈みがあるという意)、「禍福は糾える縄の如し」(幸不幸は表裏一体であるの意)などの類語があります。

万事塞翁が馬まとめ

万事塞翁が馬は、中国で2000年以上も昔に作られた故事から生まれた格言ですが、いつの時代に生きる人にも通ずるものがあるのではないでしょうか。長い人生のなかで今現在の目の前の状況に一喜一憂せず、まさに万事塞翁が馬と思って生きていきたいものです。

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