一を聞いて十を知る

年の離れた上司と雑談をしているとき「一を聞いて十を知る」という言葉がでてきて、どのような意味なのだろう…と戸惑った経験はありませんか。簡単なように思えて意外に勘違いしている人が多いのが、一を聞いて十を知るということわざです。今回は一を聞いて十を知るの正しい例文や成り立ちについて、レクチャーしていきたいと思います。知識の泉を増やしていきましょう。

一を聞いて十を知るの意味とは

一を聞いて十を知るという言葉には、少しかじっただけで全体像を理解することができる、非常に聡明な様子をあらわすことわざです。10個の事柄があるとしたら、1つ聞くだけですべてを見通すことができる、まれにみる理解力の良さを表現しています。

一を聞いて十を知るの由来

一を聞いて十を知るという言葉は、中国の思想家・孔子の書物に由来しています。孔子は論語という学術書の中で、次のようなエピソードを紹介しています。孔子の数多くの弟子の中に、子貢という人がいたのですが、ある日孔子は子貢に次のような質問をしました。「お前と顔回ではどちらの方が賢いと思う?」これに対して子貢は「それは顔回です」と答えたうえで、次のような理由を述べています。自分はひとつ聞いただけでは、ふたつくらいしか想像できないが理解力のある顔回はひとつ聞いただけで十も知ることができる…と。このエピソードから生まれたのが、一を聞いて十を知るという有名な格言です。

一を聞いて十を知るの文章・例文

例文1.あの人はまさに、一を聞いて十を知る天才肌の学者だ
例文2.物心ついたころから、一を聞いて十を知る子だったよ
例文3.事を学びたいのなら、一を聞いて十を知るくらいの気概が必要だ
例文4.今年の新入社員は一を聞いて十を知る、物分かりが早い
例文5.一を聞いて十を知ることができる、聡明な人になりたい
一を聞いて十を知るという言葉には、少しのディテールを見聞きするだけで物事の全体像を瞬時に理解してしまう…聡明さをあらわしています。すべてを理解するのは無理があっても、知ろうとする目的意識をもつことは、どの世界においても非常に重要です。

一を聞いて十を知るの類義語

一を聞いて十を知るの類義語として「一をもって万を知る」「飲み込みがはやい」「目から鼻へぬける」「察しが良い」などの言葉があります。時間をかけなくても分かってしまう、勘の鋭さをあらわしています。

一を聞いて十を知るまとめ

スピーディに時代が動いていくなか「短い時間で、物事を習得する技術力」に関心があつまっています。今すぐ一を聞いて十を知る体質になるのは難しいのですが、知ろうとする努力・学ぼうとする意欲を常にもっておくと、すべてを聞かなくても推察力と直観力で次のステップを読み取れることがあります。どんな世界においても、勘が良い人というのは重宝されるもの。キャリアを積みながら、インスピレーション豊かな人材を目指したいものです。

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