ナチュラルコース

人生の旅じたくをおこなうとき・身内に入院されている高齢者の方がいるとき、ぜひ知っておきたい医療用語もあります。今回お知らせするのは「ナチュラルコース」という言葉。美容院やリラクゼーションサロンの方式に聞こえますが、果たしてどのような意味が込められているのでしょうか。一緒に知識の泉を、ひらいていきましょう。

ナチュラルコースの意味とは

ナチュラルコースとは医療機関で使われる言葉で、終末期医療を受けている患者さんに、積極的なケアをとりおこなわないことを示しています。余命わずかな患者さんがこれ以上苦しむことがないように、無理な心臓マッサージや人工呼吸などの治療をおこなわないことを記した深い言葉です。最近では無謀に命をのばす延命治療よりも、自然に生死をえらぶナチュラルコースの方が好まれつつあります。

ナチュラルコースの由来

ナチュラルコースは看護師や医師がコミュニケーションを取る手段として、自然に医療現場で生まれた言葉です。重大な病におちいっている患者さんが、長期間寝たきりになっていることも多い医療の世界。患者さん本人そして、お見舞いにくる家族の方たちを過度に刺激しないように、このような柔らかい言葉が使われています。

ナチュラルコースの文章・例文

例文1.302の患者さんは、ナチュラルコースでお願いします
例文2.ナチュラルコースか延命治療をおこなうか、迷いました
例文3.亡き父の最期は、ナチュラルコースを選びました
例文4.生前からナチュラルコースを希望していた父は、安らかな寝顔で旅立ちました
例文5.危篤におちいったため、ナチュラルコースの有無を担当医師に尋ねた
終末期医療をみていくなかで、避けて通れないのがナチュラルコースです。万が一の事態になったとき、自分はどう生きたいのか考えるキッカケも与えてくれるのがナチュラルコースにまつわる話。高齢化社会を迎えるなかで、死のあり方が問われています。

ナチュラルコースの類義語

ナチュラルコースの類義語として、「自然経過」「自然死」などがあります。
対義語としては「延命治療」「心肺蘇生」「救急措置」などの言葉が挙げられます。

ナチュラルコースまとめ

ナチュラルコースはナースやドクターの間で用いられる言葉で、まさかの事態におちいったときに特別な蘇生法を取らず自然の流れに身を任せる、ナチュラルな治療方法です。医療現場に身を置きながら何も手立てをほどこさないのは、残された家族にとって辛い選択になることもあります。
どう生きたいのか、またどう終わりを迎えたいのか。希望ある毎日を送るためにも、自分の終わり方について考えておくことも、これからの世の中において必要なのかもしれません。

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