タメ口(ためぐち)
「さっき知ったけど、俺とお前タメみたいだわ」といったような形で、この言葉を耳にしたことがある方、現在は多くいらっしゃると思います。「対等の立場、親しい間柄の相手に用いる口調」といったような意味を持つ言葉です。
本記事ではそんな丁寧な場においては「敬語ではなく、タメ口で」話しましょうといった仲良くなる一つの手段としても用いられるようなこの「タメ口」という言葉について解説したいと思います。
タメ口の意味
タメ口とは敬語の反対岸に存在しているような言葉で「対等の距離感の相手に用いる口調、言葉の使い方」といった意味を持つものとなっています。
ほとんどの場合、「敬語を用いることのない会話」という状況に対して当てられる言葉と言えるでしょう。敬語に分類される口調が含まれない会話はすべてタメ口での会話と言えるものになります。
タメ口の由来
タメ口という言葉におけるこの「タメ」とは博打における用語で「ゾロ目(同じ目)」を指し示した言葉になります。賭博の場でこの言葉が用いられるようになってから1960年代に入ると不良と呼ばれる若者の間で用いられるスラングとして「五分と五分」を意味する言葉になり、転じて「同じ」「対等」といった意味で扱われるようになりました。
タメ口の文章・例文
例文1.彼と私はタメ口で話す間柄だ。
例文2.あの人は本当にタメ口でしか話さない。
例文3.タメ口で話す芸能人が最近やたら人気だ。
例文4.最初からタメ口で話をした人とは今でも仲よしだ。
例文5.最初はタメ口しか知らないのではないかと思うほど敬語を知らなかった彼も、今ではそれが嘘だったかのようなエリート営業マンになっている。
タメ口で話すからこそ相手との距離が近付くというのはよく聞く話かもしれませんね。
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タメ口の会話例
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佐藤さん、今日からタメ口で話しませんか?
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そういえば私達同期ですもんね。
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では。佐藤、今度飲みに行こうぜ!
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奢ってくれるなら行ってやるぜー!
それまで敬語だった人がタメ口に切り替える場合、ノリがいい方でないと気恥ずかしさが生じうまくいかないケースが多いです。
タメ口の類義語
タメ口の類義語としては、「友達口調(ともだちくちょう)」、「タメ語(ためご)」などが挙げられます。
タメ口まとめ
最近は芸能人の方がキャラクター作りのためにタメ口を貫くといったケースもよく見られますが、タメ口はやはり真摯さは欠けている口調であると言えるため、それによって反感を買うといった場面もよく見られるものですよね。
タメ口で話せる相手というものはそれだけ親密な関係が築けているからこそできると言えるもの。それを踏まえてみれば、一人でもより多くタメ口で話せる相手がいるという方はかなり幸せな方と言えるでしょう。