IR(Investor Relations)

企業のホームページなどで目にする「IR」という言葉、最近では掲載する企業も多くなりました。企業にとって重要なファクターであることはわかりますが、まだまだ一般的ではありません。いったいどんな内容が掲載されているのでしょうか。ここでは「IR」について解説します。

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IRの意味とは

IRはInvestor Relations(インベスター・リレーションズ)の略で、企業が株主や投資家などに対して自社の情報を公開、公正かつ正当な評価を受けるために行う広報活動をさします。代表的なものには決算短信や決算説明会資料、有価証券報告書などの実績報告から、中期の事業計画や経営ビジョンなど将来的な展望まで投資家の判断材料となる資料が開示されます。

IRの由来

1950年代、アメリカのゼネラル・エレクトリック社で発案されたとも言われていますが、本格的に取り組まれるようになったのは、アメリカでも1990年代になってからです。それから少し遅れて1990年代後半になると、日本でも注目を集めます。当時の日本企業の資金調達は、銀行など金融機関からの借り入れで賄う間接金融から、市場で投資家などから調達する直接金融への移行期でした。企業は自社の決算内容や将来のビジョンなどを公開して、投資家を安心させて、資金調達をスムーズにする必要があったのです。

IRの文章・例文

例文1.あの会社は積極的にIRに取り組んでいる
例文2.IR活動の多くはホームページを利用している
例文3.IR活動の成果で会社の株価が上がった
例文4.IR活動の失敗で会社の株価が下がった
例文5.IRではリスキーな情報も開示するべきだ
IR活動の情報は、各企業ともホームページ上にうまく公開しているケースが多いようです。ただ、公開されている内容や、ホームページの作り方には、各企業間で差があって、折角の情報も投資家に正確に伝わっていない企業もあります。また、情報はポジティブなものだけではなく、ネガティブな内容も開示する必要があります。株価にも直接影響を与えるリスク要素をいかに伝えるか、各企業の手腕が問われる部分です。

IRの類義語

対象が投資家と限定されるため類義語はありませんが、「情報開示」、「広報活動」、「PR」などがそれに近い言葉です。

IRまとめ

IRはアメリカでも約30年、日本では20年の歴史しかない新しい取り組みです。したがって、各企業間の取り組みにはまだまだ温度差があります。IRを充実させれば、資金の調達がスムーズになることは間違いないようです。

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