「鹿を追う者は山を見ず」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)

鹿を追う者は山を見ずとは、目先の利益を得ることに熱中し、全体を見渡せていないことです。何か本来の目的があるにも関わらず、つい目先のことに目が行ってしまい、本来の目的を忘れてしまうなんてことあるのではないでしょうか。今回はそんな意味のことわざ、「鹿を追う者は山を見ず」について解説していきます。

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鹿を追う者は山を見ずの意味とは

「鹿を追う者は山を見ず」とは、“鹿を追う”という目先の利益ばかりに気を取られ、“山を見ず”というように全体が見えなくなってしまうことを例えたことわざです。

鹿を追う者は山を見ずの由来

「鹿を追う者は山を見ず」の由来は、淮南子(えなんじ)の「説訓」の中の「獣を逐うものは目に太山を見ず」という言葉から来ています。この言葉が日本に伝来し、「獣」が「鹿」に変わって使われるようになりました。

鹿を追う者は山を見ずの文章・例文

例文1.山にきのこを採りに行ったら、ついつい夢中になって知らないところまで来て迷ってしまった。まさに鹿を追う者は山を見ずである。
例文2.6人組で歩いていたのに同じ人とずっと喋っていたら、鹿を追う者は山を見ずというように、気づかぬ間に逸れてしまった。
例文3.サッカーの試合で相手のキャプテンをずっとマークしていたが、思わぬところで点を取られてしまった。鹿を追う者は山を見ずだ。
例文4.あの先生はいつもA君ばかり見ていてほかの生徒のことは全然わかってない。鹿を追う者は山を見ずとはこのことだ。
例文5.鹿を追う者は山を見ずというから、しっかり全体を見渡しておくようにする。
目先の事ばかりに気を取られず、本質を見ていくことが大切です。

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鹿を追う者は山を見ずの会話例

  • あのキャプテンはいつも次の試合の作戦ばかり話しているけど、他の試合もあることを意識していないよね。

  • そうね。目先の目標ばかりで、最終的なゴールをみれていないのよ。

  • あれはまさに、鹿を追う者は山を見ずだね。

  • 私も気を付けよう。

部活のキャプテンについて話す学生同士の会話です。目先のことだけを見ていて、本来のゴールを見失ってしまっては本末転倒です。幅広い視野を持つことが大切ですね。

鹿を追う者は山を見ずの類義語

「木を数えてを忘れる」、「木を見て森を見ず」、「小鳥を捕らえて大鳥逃す」、「小利大損」などが類義語となります。

鹿を追う者は山を見ずまとめ

目先のことばかり気を取られ、本来の道理を忘れてしまうということを表現したことわざが、「鹿を追う者は山を見ず」でした。仕事や勉強、スポーツにおいても、本来の目的がある中で、その一部に気を取られてしまい、目的を達成できないなんてこともあると思います。そうならないためにも鹿だけでなく山全体を、すなわち目先の利益ではなく全体を見渡すことが大切ということですね。

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