「飄々」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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飄々(ひょうひょう)

「飄々」とは「何を考えているか分からない普通とは違った性格や考えの人」です。社会の常識を守り、世間の視線を気にして生きてきた人ほど内心では「飄々とした人」に憧れを持っていませんか? 何を言われようと己を持ち、世間の声などは意に介さず無視するのは実に強くて逞しいのです。しかし、大勢から理解されないのもまた事実でしょう。でも、そんな事すら気にしないのが「飄々」なのではないでしょうか。

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飄々の意味とは

「飄々」の意味は以下の通りとなります。
 (1)性格や考え方が世間常識とは異なり、何事にも動じなかったり自由でつかまえどころがないように見える人の表現。
 (2)風が吹く様子やその音。
 (3)足元がふらつく様子や目的もなくふらふら歩く姿。
 (4)「飄飄」とも書き同義。
”飄”は「急に舞い上がる風」「つむじ風」「気任せにぶらつく」「浮かれ遊ぶ」で、それを繰り返して「飄々」となります。ですから本来は「つむじ風」であったり風が吹く音、目的もなく街をぶらつくような人を例えた言葉なのですが、現在においては「飄々とした人」という使われ方が一般的です。この「飄々とした人」は性格や考え方が所謂世間一般的とは違った人の事で、具体的には上司から怒られてもてまったく気にしなかったり、話がかみ合わない、物事に執着しないや拘りがない、どんな状況でも良くも悪くも力が入っていない、他人と同調しないといった感じになります。ですから、良く言えば天才肌や芸術家タイプで成功している人に多いともなりますが、悪く言うなら自分勝手や自己中で他人にまったく関心がないとも受け取れます。要は成功すれば周囲から一目置かれるので、こんな性格でも良い意味で「飄々」や「飄々としていて素敵」や「飄々としていて憧れる」となり、これで仕事で失敗続きや悪い事をしているなら「飄々としていて不気味」「飄々としているだけ」と悪いレッテルを貼られます。

飄々の由来

「飄々」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては奈良時代に誕生した日本最古の漢詩集「懐風藻」などに文言が記されています。

飄々の文章・例文

例文1.近所の奥様連中に飄々とした人から「ヒョウ」と陰口を叩かれているのを知っているが、そんな俺が世間を騒がす闇バイトの強盗事件の元締めだと知ったら驚くだろうと笑みがこぼれる。
例文2.普段は飄々としている人に限って、SNSでは芸能人の粗探しなどで世間とは真逆の意見を主張して自分は優秀だと躍起になってアピールする。
例文3.お台場を歩くと年中強風が吹き荒れごみや埃が飄々と舞い上がり、冷静に考えるととんでもない場所でまるで神様が怒り狂っていると思えてならない。
例文4.モテると思って飄々とするフリを演じてきたが、全く誰からも相手にされず、それどころか単なる変人な要注意人物と扱われて避けられた事を受けて、世の女は結局は顔と金で男を判断すると思い知った。
例文5.生活苦から生活保護を受給しようと役所に出向いたが、担当者との面談で飄々と答えていたら、本当の生活苦には見えないと判断され追い返されたのは納得できない。
「飄々」を使った例文となります。

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飄々の会話例

  • 新しく入社した新人、ヤバいぐらいに飄々としているよね。

  • あの人は確か、会議中もいつもYouTubeを観ているんだって。昼休みは公園で野良猫を虐めているって話もあるよ。

  • それは飄々どころかヤバい犯罪者…。誰か注意した方がいいんじゃない?

  • だけど噂のZ世代じゃないですか。何か言ってキレられても困るし、SNSで実名批判されたら最悪だし。取り敢えずは私達女性陣は毎日一刻も早く辞めるようにお祈りをしているところ。

問題がある要注意人物な新人に困っているという会話内容です。

飄々の類義語

「飄々」の類義語には「飄逸」「よろめく」「千鳥足」「ドライ」「無頓着」「淡泊」「超然」「平然」「けろっとしている」「他人事」「捉えがたい」「理解に苦しむ」などの言葉が挙げられます。

飄々の対義語

「飄々」の対義語には「汲々」「汲汲」「あくせく」「固執する」「一生懸命」などの言葉が挙げられます。

飄々まとめ

性格や考え方が世間の常識とはかけ離れていて、所謂何を考えているのか分からないようなタイプが「飄々」です。「飄々とした人」という使われ方がされ、普通の人とは違うので成功する事もありますが、逆に周囲から浮いてしまい人付き合いが苦手な場合もあります。また、風が吹く音や当てもなく自由気ままに歩くのも「飄々」と言います。

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