「頭を擡げる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

頭を擡げる(あたまをもたげる)

疑問を抱くといった意味を持つ言葉で「首をかしげる」という言葉と、よく間違われやすい言葉です。この言葉と混ざってしまい「頭をかしげる」といった言葉で使われることもあります。
今回はそんな「頭を擡げる」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。

[adstext]
[ads]

頭を擡げるの意味とは

「頭を擡げる」とは、それまでは気にもしていなかったようなことや、考えが浮かんできたこと、またその様子を表した言葉になります。この「擡げる」とは、持ちあげる動作のことを難しい言い回しに変えたものであるため、この言葉は「頭を持ちあげる」動作を疑問を抱いた時の感覚と結び付けた意味を持つ慣用句となっています。

頭を擡げるの由来

「頭を擡げる」という言葉、古くは明治38年の1906年、小説家・詩人である島崎藤村(しまざきとうそん)が小諸と呼ばれる場所で執筆を行った「破戒」という長編小説の中にて「どうして彼様(あん)な手合が学問といふ方面に頭を擡(モチア)げられるものか」という一文が登場し、この「頭を擡げる」という字が由来になったと考えられます。

頭を擡げるの文章・例文

例文1.彼の何気ない言葉が頭を擡げる原因となった。
例文2.順調だった仕事がうまくいかなくなり、何が原因となっているのか頭を擡げる。
例文3.彼の存在が頭を擡げる。ある日を境に急に格好よくなったからだ。
例文4.すごく怖いホラーゲームをして以来、深夜のトイレで不安が頭を擡げるようになってしまった。
例文5.最近、娘が携帯を見る頻度が増えた。彼氏でもできたのだろうかという考えが頭を擡げる。

頭を擡げるという言葉は、疑惑や疑問を抱いた時に当てはめると日常的に使いやすい言葉かもしれませんね。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

頭を擡げるの会話例

  • 最近、付き合っている相手が妙によそよそしくて、浮気でもしているんじゃないかという疑念が頭を擡げるんです。

  • 阿多さん、自分の誕生日覚えていますか?

  • あっ!もしかしてそういうことですかね?

  • むしろ喜んでいいと思いますよ。

悪い予感や不安が頭を擡げた時は、一度理由について冷静に分析してみるといいかもしれませんね。

頭を擡げるの類義語

頭を擡げるの類義語としては「顔を出す」や、「頭角を現す」などの言葉が挙げられます。

頭を擡げるまとめ

「頭を擡げる」という言葉が「首をかしげる」という言葉と間違われやすいのは、使う場面も似ているからなのかもしれません。
首をかしげるは純粋な謎や不思議だと感じるものに出くわした時に使うような言葉ですが、頭を擡げるは頭をあげる動作によって見晴らしがよくなり、それまで見えなかったものが「徐々に」見えてくるようになる。そんな浮かび上がるような疑問や不安を抱いた時に使う言葉となります。

最新の記事はこちらから