「酒池肉林」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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酒池肉林(しゅちにくりん)

酒池肉とは贅の限りを尽くした宴会を意味する言葉です。「酒池肉」と聞くと、なんだか淫らなイメージがあり、誤解されて誤用されているケースも日本ではありますが、中国から伝わってきた際の意味や由来まで、今回はわかりやすく解説をしていきます。

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酒池肉林の意味とは

酒池肉は「しゅちにくりん」と読みます。言葉通り「酒で池をつくり、肉でをつくる」というところから、「贅沢の限りを尽くした宴会」を表します。「肉」という言葉から「肉欲」が連想され、「性的にみだれている宴会」と使われている場合も多いですが、実はこれは本来の意味ではありません。この点が日本では多く誤解を生んでいる理由となります。酒池肉の肉は純粋に肉の意味で、みだらな宴という意味はないのです。しかし、現在の使われ方ではみだらな宴会をさして使われることも多いため、時代を経てその意味を持つようになったと考えられます。

酒池肉林の由来

酒池肉の由来は中国の「史記」に見られます。殷の紂王は暗君として知られていますが、でき愛していた女性・妲己を喜ばせるため、大量の酒で池をつくり、肉を木に吊るしてとする贅沢極まりない宴会を催しました。つまり、ここでいう肉は肉欲という意味ではなく、純粋に食べる肉のこと。しかし、史記は「紂王は裸にした男女を池やの間を走り回らせた」と続けます。現在「みだらな宴会」と言う意味で使われるのもこれに起因しているのでしょう。

酒池肉林の文章・例文

例文1.あの時の接待はまさに酒池肉だった
例文2.毎日贅沢三昧。まさに酒池肉
例文3.あの時の宴会は酒池肉で、少しやりすぎだと思った
例文4.お金持ちになったとたん、酒池肉の宴会続きだ
例文5.酒池肉に飽き飽きした
意味自体は豪勢な宴会と言う意味でも、どうしてもあまりクリーンなイメージは浮かびませんね。

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酒池肉林の会話例

  • 昨日のパーティーは食べすぎた。帰ってから胃もたれしてしょうがなかったよ。

  • 私も。ああいう酒池肉林なパーティーに慣れていないから、もったいなくて色々食べたくなっちゃって…。

  • まあ、出るたびに過ごし方もだんだんとうまくなってくるだろう。

  • いやだ。何回もあんなのに出るなんて。私はもうあれきりでごめんだわ。

酒池肉の宴会は一見楽しくても、あとあと怖いもの。もし参加する機会があっても、ほどほどにしておくべきです。

酒池肉林の類義語

酒池肉の類義語として、「肉山脯(にくざんほりん)」が挙げられます。これも中国の夏(か)の桀王が催した豪勢な宴会からきています。普段は酒池肉の方が使われるので、あまり耳にはしませんね。ほかには「乱痴気騒ぎ」「どんちゃん騒ぎ」が挙げられます。

酒池肉林の対義語

酒池肉の対義語としては、やって暮らしをしている事を意味する「糊口をしのぐ」や全くお金がない、貧乏で何も持たない事を指す「素寒貧」などがあげられます。

酒池肉林まとめ

酒池肉について見てきました。元の意味と現在の意味が変わってきている言葉の1つです。勘違いしやすい言葉ではありますが、元々の言葉の成り立ちをしっかりと理解しておきたいとろです。また酒池肉のパーティーでハメを外しすぎて、周りの人に迷惑をかける事がないように大人の振る舞いをしたいところですね。

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