「進退窮まる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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進退窮まる(しんたいきわまる)

進退窮まるとは、そのまま進むのも戻るのも困難で、どうにもすることが出来ない状況のことです。一本道を歩いていると、前には深い谷が、後ろからは子連れのメスグマが来たとします。瞬時に判断できず、どうしたらいいのか判断に困って立ちすくんでしまう状況、これが「進退窮まる」状態です。前に進む事もできず、かといって戻ることもできないという最悪な状態をいいます。現状に混乱して、冷静な判断ができていない状況にも見える言葉であり、まさしく困窮している状態です。ここでは「進退窮まる」の意味と例文、由来について解説していきます。

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進退窮まるの意味とは

そのまま進むのも戻るのも困難であることを言い、どうにもすることが出来ない状況を言います。またどうにもならない苦境を意味する言葉で、これからどうしたらいいのかという場面で使われる言葉です。万策尽きたというよりは、現段階での解決策が見つからない状態だといえます。

進退窮まるの由来

進退窮まるの由来は、中国の詩集「詩経」の中にある「進退維(これ)谷(きは)まる」から来ています。険しい山の谷間に落ちてしまうと、進むことも戻ることもできない状態です。「窮まる」は行き詰まることを意味しており、困惑するしている状況を表しています。

進退窮まるの文章・例文

例文1.万策尽きて、ついに進退窮まった
例文2.完全に追い詰められて進退窮まってしまった
例文3.挟み撃ちにあい、進退窮まる
例文4.どちらを選んでも悪い状態と見えて進退窮まる
例文5.なんとか逃げていたが、とうとう進退窮まった
進退窮まる・窮まったというように、不利な状況に出会った場合に使われます。また現在の状況として・過去の状態としての二通りの使い方が可能です。ただし進退窮まりそう、という予測としての使い方はありません。

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進退窮まるの会話例

  • くそっ最後の財宝を手に入れたのに、また鉄格子の罠か…こんなとき、あの子がまた来てくれたら…

  • くくく…残念だったわね。これで勇者は亡き者となり、帝国の勢いはなくなっていく…これで私の勝ちだ!

  • わかっていたさ。こうなればお前に会えるってさ。こうして進退窮まる事態になったのもお前と会うためなんだってさ。なあ、姫よ。

  • 違う!私は姫などではない!姫の人格はとうに消えているんだ!な、なんだ?目から…水が…溢れて

悪い魔女の中に姫の人格はとうに消えていたと思っていましたが、実は魔女自体が姫の人格の一部だったのです。こうして勇者は、進退窮まる状況を打開することができるのでしょうか。

進退窮まるの類義語

進退窮まるの類義語としては、「四面楚歌」「八方塞がり」「孤立無援」「背水の陣」といった、絶体絶命の状況を表す言葉の他、「手詰まり感」「行き詰まり感」といった聞き覚えのある言葉を使った類義語があります。更に柔らかい表現には「にっちもさっちも」や「やばい」「ピンチ」が使われています。どうすることもできない状況ははるか昔、戦国の時代から人を苦しめてきたとも言えるでしょう。

進退窮まるまとめ

進退窮まるという言葉は、一本道で追い込まれている状態が想像される言葉です。四面楚歌八方塞がりのように周囲を囲まれている状態ではありませんが、焦って選択を誤りやすい状況を表しています。横道に逃れることができればいいのですが、それができない場合は非常に危険な状態です。使い勝手で言えば、それなりに危険な状況だったという説明をする場合に使うと、適した表現になります。

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