「貧すれば鈍する」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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貧すれば鈍する(ひんすればどんする)

「貧すれば鈍する」という諺は、頭の片隅にあってもあまり使う機会はないですよね。貧乏だと頭の回転が鈍くなるという意味なので、自嘲気味に語るには勇気が必要ですし、相手を貶す訳にもいかない事から、自然と頻度が少なくなるのが実情ではないでしょうか。しかし、この諺に興味を抱く人は意外に多いようで、それは検索ランキングなどからも窺えます。そんな「貧すれば鈍する」について調べてみました。

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貧すれば鈍するの意味とは

「貧すれば鈍する」の意味は以下の通りとなります。
(1)貧しくなると苦労が多く余裕がないので、精神や知恵まで衰え、賢い人も愚かになる。
(2)貧乏とは世俗的な苦労から、どんな人でも才知が鈍り品性も失う。
(3)暮らしが貧しいと心も貧しくなるという教え。
(4)別名「貧すれば鈍す」や「貧すりゃ鈍する」。
「貧すれば鈍する」は貧しくなるとお金がないだけでなく、余裕のなさから精神が疲弊し、知恵も回らなくなるので、仕舞いには賢い人でも愚かになるという意味です。だから、貧しくならないように気を付けなさい、という教えとも解釈できます。現代で言うなら、貧しいと余裕がなくなる、という感じでしょうか? 貧しくてもいきなり、愚かになるのは突拍子がないですが、それでも貧しさから犯罪などに走るのは現代でもあります。また、貧しさとは品性も鈍るので、心まで貧しくなるともなります。”貧”は貧しいや貧乏、欠乏するという意味で、”鈍”はにぶい、頭の回転が遅い、愚か、ばかげているといった意味があります。

貧すれば鈍するの由来

「貧すれば鈍する」の由来は残念ながら不明です。文献としては、奈良時代の「万葉集」(8世紀後半)に”貧”を使った一文が記され、”鈍”は同じく奈良時代の「日本書紀」に一文が残されています。しかし、諺としていつ誕生したかは、分かっていません。

貧すれば鈍するの文章・例文

例文1.貧すれば鈍するの教えから、苦労してでも大学だけは卒業しようと決心した。
例文2.貧すれば鈍するなので、子供の頃は生活が苦しかった私は、お金の有難味を誰よりも理解している。
例文3.私がモノを買わずミニマリストのような生活をしているのは、根底に貧すれば鈍するがあり、モノよりお金が第一で貯金あるのみとの考えがあるからだ。
例文4.貧すれば鈍するより、若い時は貧しくても苦労やチャレンジをするべきだと思うが、最近はそんな考えは古いようだ。
例文5.近所の定食屋のオヤジさんは、痩せ細った私の姿から、無料で大盛にしてくれた。貧すれば鈍すると、心配してくれていたのだろう。

「貧すれば鈍する」という諺を使った貧しさやお金についての例文です。

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貧すれば鈍するの会話例

  • 学生時代はバイトばっかりでしたよね。

  • お互いにそうだったよね。実家が裕福ではないから、学業とバイトの両立。お腹もいつも減っていたなー。

  • 貧しいのは辛いけど、そのハングリーさがあったから今があるんだよね。

  • そうだね。だから、あの頃もあまり辛いと思っていなかった気がする。貧すれば鈍するって言うけど、心には希望ややる気が漲っていたんだろうね。でも、体調壊したり、挫折したらこの諺がもっと身に沁みたはずだから、結局は運が良かったんだね。

学生時代のバイトや学業の苦労をした思い出話に、「貧すれば鈍する」が登場します。

貧すれば鈍するの類義語

「貧すれば鈍する」の類義語には、「馬痩せて毛長し」「窮すれば鈍する」「衣食足りて栄辱を知る」などの言葉が挙げられます。

貧すれば鈍するまとめ

「貧すれば鈍する」という諺は、貧しくなると余裕がなくなり精神が疲弊したり、賢い人も愚かになるという意味です。暮らしが貧しいのは、心も貧しくなるので、そうならないよう気を付けるべきとも解釈でき、お金を有難味を説いています。

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