「誤謬」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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誤謬(ごびゅう)

「誤謬」とは「間違いや誤りの畏まった文語的表現」です。それなりの責任を負う立場になると、言葉の一つひとつにも重みが出てきます。間違いが許されないので何度も確認をしなければならず、ちょっとした油断などからミスが起こってしまう事もあります。そんな時に謝罪などで使われる特に文語的な表現が「誤謬」です。

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誤謬の意味とは

「誤謬」の意味は以下の通りとなります。
 (1)間違い。間違える事。誤り。失敗。
 (2)適切ではない。正しくない。
 (3)論理学において明らかな瑕疵があり妥当ではない事。
”誤”は「誤る」「間違える」「惑わす」、”謬”は「誤る」「間違える」で、それぞれ間違えや誤りという意味を持ちそれを繰り返して強調したのが「誤謬」です。よって、間違い・誤りとなり、瑕疵があったり失敗したや適切ではない事です。さらに踏み込んで解説すると、文字通りに難解な部類に入る言葉で日常生活などではほぼ使用されない文語的表現です。また、誰しもが思わずやってしまう些細な失敗や間違いでは使用せず、ある程度の事件事故や責任が問われる仕事などの間違いで用いる表現が「誤謬」となっています。ですから、子供のイタズラ染みた失敗などをさも大袈裟に「誤謬」とすれば、ちょっとおかしく場違い感が出てきます。最も多いのは専門家などが失敗した場合で、失敗が許されない立場の者が不注意であったり後から間違いに気付いた際には「明らかな誤謬」や「誤謬を認める」といった風に使います。

誤謬の由来

「誤謬」の由来は残念ながら不明ですが、文献としてはイギリス人作家・リットンの著書「アーネスト=マルトラバーズ」の翻訳小説で明治時代に発売された「花柳春話」などに文言が記されています。

誤謬の文章・例文

例文1.世界の医学界ではコロナについて誤謬を認める事も少しずつ増えてきたが、日本では未だにマスク着用とワクチン接種が絶対で覆る事はない。
例文2.有名な経済用語に「合成の誤謬」があり、ミクロでは正しくてもマクロに普及すると悪くなる事である。
例文3.官僚メモをそのまま読んでいるだけなのになぜか政治家とは誤謬ばかりを繰り返すのだから、本来は人の上に立つべきではないのに驕りばかりは一人前で誰よりも偉いと勘違いを平気でしてくる非常に不思議な人達だ。
例文4.景気対策と何十年も口にしたが結局は全て失敗なのだから、役立たずな経済専門家や大学教授などが尤もらしく言うほど誤謬に近付くが誰も指摘しないどころか、ボンクラの戯言を神の声だと有り難がる。
例文5.この嘘だらけの世界は偉い人に誤謬を指摘すると立場が悪くなるので、誰もが表向きの優しさを前面に出して真実は口にしなくなる。
「誤謬」を使った例文となります。

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誤謬の会話例

  • 絶対にこの事件は冤罪だと思うんだよ。

  • でも、ようやくDNA鑑定から再審が決まったんでしょう。

  • それはそうだけど、もう何年も収監されたまま。それにもし無罪になっても警察は誤謬を認めないし…。

  • 誰だってミスはあるんだから、誤謬を犯したら謝罪をするべきだし、DNA鑑定という決定的なものがあるならさっさと裁判をもう一度すべきよね。

冤罪事件への憤りを語る内容です。

誤謬の類義語

「誤謬」の類義語には「失態」「エラー」「躓き」「事誤り」「過失」「蹉躓」などの言葉が挙げられます。

誤謬の対義語

「誤謬」の対義語には「正しい」「正解」「正当」「正」「完璧」「正常」などの言葉が挙げられます。

誤謬まとめ

間違い・間違える事・誤りといった意味になるのが「誤謬」です。正しい事の反対となる間違いや誤りをしている事で、その畏まった表現からも本来は間違える事が許されない専門家などの立場が誤ってしまった際に使う事が多くなります。

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