「言霊」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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言霊(ことだま)

「言霊」とは「口から発する言葉に宿る不思議な力」です。言葉の力などは普段気にしなかったのですが、コロナ禍になりスポーツ中継で物足りないと思ったのはファンの応援が無い事なんですよね。やはり歓声がないと寂しくて試合も盛り上がりに欠けます。これが延々と続けばスポーツ離れが深刻化する事態に陥りそうで、それぐらい言葉にはパワーが宿っていると改めて実感させられたのです。

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言霊の意味とは

「言霊」の意味は以下の通りとなります。
 (1)言葉に宿るとされる不思議な力。
 (2)古代日本で信じられていた言葉が持つ霊力や不思議な力。
 (3)発した言葉通りの結果を出す不思議な力。
 (4)「言魂」(ことだま)とも書き同義。
”言”は「言葉の略」、”霊”は「目に見えない不思議な力や存在」「魂」で、口から発する言葉には不思議な力が宿っているとする古代日本から伝わる信仰や思想めいたものが「言霊」です。大昔は現代よりも言葉というものを重要視していて、そこには単なる会話やコミュニケーション以上の不思議な力があると信じられていました。ですから、偉い人の言葉や占い師の言葉に呪文などを特別で大勢が信じていたのもそんな一端とされ、落ち込んでいる人を元気付ける言葉がいつの時代も重宝されるのもそんな流れを汲んでいるからでしょう。例えば「有言実行」は「言った事を実行する」という意味ですが、これなどは「言霊」による影響下そのもので、言葉にする事で自分を奮い立たせて力に変えているのです。一方でだから言葉の使い方には注意も必要で、マイナス的な感情となるネガティブな言葉を使っていれば悪い事にも反映される恐れが出てきてしまうのです。これも突き詰めると文字にも当て嵌まり、昨今のネット掲示板の誹謗中傷を厳罰化するのなどは、相手を傷付け不快にさせる文字(や言葉)には力が宿っているので規制という流れなのでしょう。

言霊の由来

「言霊」の由来は正確には分かっていませんが、日本最古の歌集とされる「万葉集」が誕生した奈良時代末期頃に中国から文字文化(漢詩)が伝わり「言霊」や「言霊信仰」が誕生したとされています。

言霊の文章・例文

例文1.夜中に地下鉄に乗るとブツブツと小声で不吉な言葉を発する怪しい男と出くわす事が多く、傍の若者などは冷やかすようにスマホで撮影しているが、言霊を信じる自分はそんな恐ろしい事が出来ずそそくさと逃げて隣の車両に移動する。
例文2.呪文も口から発するから言霊として力を発揮するわけで、あれがいきなり無言でやられたら不意打ちすぎるだろう。
例文3.悲しい時にはわんわんと声を出して泣いた方が言霊的な理屈としては正しいそうだ。
例文4.受験生が「絶対合格する」と何度も大声で気合を入れるのも言霊の信仰によるところがありそうだ。
例文5.部屋に籠り何年も誰とも会話をしないで久しぶりに外出し店員に話しかけると、口がやたらと重くて思い通りに会話が出来なくなっていて驚くが、これも言霊を無碍に扱ったからなのだろう。
「言霊」を使った例文となります。

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言霊の会話例

  • やっぱり、ありがとうと感謝の言葉を述べるのは大事だよな。

  • あなたは普段言わないでしょう。

  • そうなんだよ。俺はダメなんだよ、そんな簡単な事が出来ていなかった。でも言霊信仰に出会って、俺は変わった。言葉には力が宿り、人々を救う約束の地へ導いてくれるんだ。

  • まるで怪しいカルト宗教の宣伝文句のようね。

これからは感謝の言葉を使っていくとする夫とその妻の会話内容です。

言霊の類義語

「言霊」の類義語には、「聖言」「お言葉」「言魂思想」「文字霊」などの言葉が挙げられます。

言霊の対義語

「言霊」の対義語はありません。補足として”霊”の対義語は「肉」で、”言”の対義語はありません。

言霊まとめ

「言霊」は大昔の日本で信仰されていた言葉に宿るとされる不思議な力です。当時は言葉の力として呪文や占いなどが始まりとされ、そして現代でも人との挨拶や応対での言葉やり取りで常識ある態度を要求されたり自然と出来てしまうのは、「言霊信仰」が自然と根付いていると言えるのではないでしょうか。

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