言質(げんち)

部長や課長と話していて「言質をとる」という物言いをされて、怪訝に思ったことはありませんか。ひとつの言葉を正しく覚えておくと、その後のコミュニケーションが明るく楽しいものになります。言質の意味合いや正しい用い方を、一緒にみていきましょう。

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言質の意味とは

言質【げんち】には約束・証拠という意味が込められています。よく会話で用いる「言質をとる」とは交渉相手などから、証拠固めとなる重要なトークを引き出すことを指しています。グレーが残る曖昧な交渉ごとにおいて、こちらが有利となる決定的なひと言を残させることを意図しています。

言質の由来

言質とは、政治の世界で自然に生まれた言葉です。言質には言葉の人質…という意味合いもあり、政治家がうっかり軽率な発言をおこなうことを、言質をとられるとコメントする事があります。重要なポストに就いている人の発言は、ときとして非常に重いものがあります。生きた言葉の大切さを表しているのが、言質というフレーズなのです。

言質の文章・例文

例文1.大臣は不適切な発言をおこない、言質を取られた
例文2.マスコミに言質を取られないように、発言には慎むように
例文3.本日の打ち合わせで、取引先の言質をとってきてください
例文4.この場はグレーにおさめたい、できれば言質を残さないように…
例文5.相手国の言質を取り付けたため、総理はご機嫌だ
言葉の取り引きをあらわす、言質というワード。ふとした発言に重きが置かれることがあるため、日々発する言葉の大切さを改めて感じたいものです。特に重要な立場な人の軽々な発言は時として大きな非難にさらされる事がありますので、注意すべきです。

言質の類義語

言質の似た言葉として、「口約束」「合意」「密約」「紳士協定」などがあります。紳士協定は公式な書面をとらず、お互いの意思のみで約束ごとをおこなうこと。信頼のうえに成り立つ法則です。ビジネス用語で言えば「エビデンス」も言質に近いものがあるでしょう。

言質まとめ

言質には約束という意味があります。よく使われる言質を取るには、交渉相手の重大なひと言を引き出す…というニュアンスがあります。反対に言質を取られる…にはうっかり発言したコメントが失言にかわる、残念な意味が込められています。ビジネスや政治の世界で、重要な位置づけをになうのが言質。言葉のやり取りには、充分気を付けたいものです。

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