角を矯めて牛を殺す(つのをためてうしをころす)

「角を矯めて牛を殺す」とは「曲がっている角を直そうとして牛を殺してしまう事から、小さな欠点に気を取られて大事な点を見過ごしたりダメにする喩え」です。人というのは相手の小さな欠点は気になるのに、重要なところは気付かなかったり蔑ろにします。終いには小さな欠点が直って満足した結果、全体がダメになるという過ちを犯すのです。そんな教訓となるのが「角を矯めて牛を殺す」ではないでしょうか。

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角を矯めて牛を殺すの意味とは

「角を矯めて牛を殺す」の意味は以下の通りとなります。
 (1)欠点などを無理やり直そうとして全てを台無しにする喩え。
 (2)牛の曲がっている角を矯正しようとして牛を殺してしまう事から、小さな欠点を直そうと手を加えると全体が駄目になる喩え。
曲がっている牛の角を真っすぐにしようと叩いたり引っ張るを繰り返すと、次第に牛は弱ってしまい死んでしまった事から、小さな欠点を直そうと固執するあまりに全体を蔑ろにして駄目にするのが「角を矯めて牛を殺す」です。これは「物事は程々に」「無理矢理に手を加えない」「欠点を受け入れる」「欠点を無理に修正しない」など解釈がいくらでも可能で、人によって受け止めがかなり違う諺になっています。要するに全体が駄目になるまで固執するのは良くないとして、何事も適度なバランスが求められるのでしょう。本来なら人の小さな欠点など放っておくべきですし、仮に口出しするにしても相手が不快に感じるぐらいまではやり過ぎで良くないという事だと感じ取れます。

角を矯めて牛を殺すの由来

「角を矯めて牛を殺す」の由来は江戸時代の散文作品「仮名草子」の「竹斎物語」となります。

角を矯めて牛を殺すの文章・例文

例文1.昔の教師は生徒に対して角を矯めて牛を殺すも致し方なしとする考えが蔓延し、全体主義の巣窟が学校となっていた。
例文2.角を矯めて牛を殺すの典型的パターンが日本経済や産業界で、その中でも家電の不振は目も当てられずどこのメーカーも1度も使わない無駄な機能を満載にして、価格を上げたら売れなくなって首を絞める結果になった。
例文3.本当の実力者は角を矯めて牛を殺すの枠外から出てくる人物ではないのか。
例文4.角を矯めて牛を殺す社会によって、日本は世界から取り残されてしまった。
例文5.息子はあまり言う事を聞いてくれないが、それでもあまり注意しないのは角を矯めて牛を殺すになって個性を失ったらあまりにも悲しいからだ。
「角を矯めて牛を殺す」を使った例文となります。

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角を矯めて牛を殺すの会話例

  • 質問者アイコン

    最近の若い世代は気を遣うなー。彼らは一体どんな考えや感情なのかさっぱりだ。厳しく注意もできないし…。

  • 回答者アイコン

    仕事なんだから、間違っていれば注意すればいいんじゃないの?

  • 質問者アイコン

    それが出来たら苦労しないよー。あいつらは化け物で上司やヤクザより怖い生物だよ。欠点を注意しようものなら、角を矯めて牛を殺すとなる事を考えた事がないんですかと、屁理屈のオンパレードで最後はSNSに投稿されて俺の会社員人生が終わるよ。

  • 回答者アイコン

    それって、下手に注意すると最悪で首になるって事? それは困るわね。もう若い社員なんて当てにしないで、自分の仕事に専念しかないわね。

会社員の夫が妻に愚痴を吐く会話です。

角を矯めて牛を殺すの類義語

「角を矯めて牛を殺す」の類義語には、「角を直して牛を殺す」「技を矯めて花を散らす」「下手な治療は病気より悪い」「磨く地蔵鼻を欠く」などの言葉が挙げられます。

角を矯めて牛を殺すの対義語

「角を矯めて牛を殺す」の対義語には、「背に腹はかえられぬ」「負うた子より抱いた子」「選択の余地はない」「術がない」などの言葉が挙げられます。

角を矯めて牛を殺すまとめ

「角を矯めて牛を殺す」は牛の角を無理に矯正しようとして殺してしまった事から、小さな欠点に拘ったあまり全体を駄目にする喩えです。これは人との接し方だけでなく、小さな欠点を直そうとする余りに最も大事な点が疎かになるという経済や社会生活といった物事の本質を突いています。

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