「裁定」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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裁定(さいてい/さいじょう)

「裁定」とは「公的機関などが物事の善悪や可否の判断をする事」です。裁判においては最終的な決定を「判決」としますが、今回の「裁定」にもほぼ同じような意味合いがあります。しかし、裁判所など法的機関以外の省庁や企業などが問題などに対処して最終判断をする際に「裁定」とする使い方が一般的です。要は裁判関係の「判決」、それ以外の「裁定」と使い分けをしているようです。

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裁定の意味とは

「裁定」の意味は以下の通りとなります。
 (1)物事の善悪や可否を判断して決定する事。行政や企業など公的機関の決定事項。
 (2)金融・証券用語では、同一性格の2商品において割安な方を買い割高な方を売って収益を確定させる取引で「裁定取引」や「裁定買い」(裁定売り)とも言われる。
 (3)年金用語では、年金給付を受ける権利を運営側である年金基金などに確認する事。
「裁定」は物事の善悪を決めるという意味から、法律や裁判用語的なニュアンスを持つと思う人が多いようです。これは善悪の決断や判定をする事から、ある種の公平さから判断するとしてそのような印象を抱くのでしょう。しかし、実際の裁判ではあまり使わない用語で「裁決」「判決」などと混乱をしたとも思われます。よって、裁判以外の省庁や企業など公的機関が問題解決に対して判断が決定した際に「裁定」とするのが一般的な形です。また、金融・証券用語の「裁定取引」は株や先物などの取引で、似たような特徴を持つ2つの商品で割安な方を買建てし、割高な方を売建てするとリスクが限りなく低く利益を上げる事が可能になります。このような取引は「アービトラージ」(Arbitrage)とも言い、ヘッジファンドなどが得意とする取引手法です。他にも年金用語では年金給付を受ける権利を確認する行為となり、本人以外でも遺族などが行う際に「裁定」となります。

裁定の由来

「裁定」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては京都市「東寺」(教王護国寺)に関する平安時代の文書「東寺百合文書」などに文言が記されています。

裁定の文章・例文

例文1.ど素人が知ったかぶりで裁定取引を繰り返したら大損をくらった。
例文2.この裁定結果には疑問しか感じられない。
例文3.生命保険協会にはお客の立場を守る裁定審査会が設置されている。
例文4.この国の裁定システムを本気で信じているなら、それはあまりにも無知でお花畑な世界を裸でスキップしているようなものだ。
例文5.問題を起こしたスポーツ選手に裁定が下り、今後は協会側がどのような対応をするのか注目されている。
「裁定」を使った例文となります。

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裁定の会話例

  • それで…、結局はどうなるのかな?

  • 取り敢えずは裁定が下りたら、それに従うしかないけど…。不服なら申し立てをして、また争う事になるんじゃない?

  • ふぅー、それも面倒だよな。どうするべきか…。

  • そんなに厳しい処分にはならないと思うから、取り敢えずは大人しく従うのが無難じゃない。

今後行政処分が下される男性とアドバイスをする知人の会話です。

裁定の類義語

「裁定」の類義語には「決断」「決定」「判断」「判定」「審判」「評決」「診断」などの言葉が挙げられます。

裁定の対義語

「裁定」の対義語には「保留」「未定」「取消」「撤廃」「解約」「中止」などの言葉が挙げられます。

裁定まとめ

ある物事の善悪や可否などの決定・決断する事が「裁定」です。例えば生命保険協会の審査会や労働委員会など公的機関での判断で使われる事が多く、単に決定したとするよりも「裁定を下した」とした方が重みがあるからでしょう。また、投資での「裁定取引」としても有名な言葉です。

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