「苦言」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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苦言(くげん)

「苦言」を見聞きする機会が多いのは、政治関連についての話題ではないでしょうか? ある議員が問題を起こすと、大物議員などが「苦言を呈する」というお約束のパターンがあるからです。他には、注意といった意味合いなので、職場などでも仕事をミスすると上司から説教めいた「苦言」をされますよね。そんな「苦言」についての解説となります。

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苦言の意味とは

「苦言」の意味は以下の通りとなります。
(1)その人の為にと、敢えて良くない点を忠告する。
(2)言われた側は気分を害する直接的な批判や忠告で、いさめる言葉となる。
(3)小言や叱責や諫言などと同義扱いで、欠点を指摘し戒める言葉。
(4)いずれ利益になればと敢えて批判する言葉だが、言われた側の受け止め次第ともなる。
「苦言」の基本的な意味合いは上記の通りで、両親や教師に職場上司などが、相手の為にと欠点や問題点を指摘する事です。ですから、注意や小言や諫言などとほぼ同義扱いですが、強いていうなら、指摘する側が冷静であり、言われた側も内心は複雑でも一応表面上は受け入れるのが「苦言」であり、「諫言」ではないでしょうか。ですから、政治の世界で大物議員から注意を受けた問題議員は、「苦言を頂きました」「苦言を呈されました」といった使い方をするのです。これを膨れっ面で「小言を言われました」「注意された」とは絶対にならないものです。よって、まとめると大人同士が注意する側もされる側も、相応の対応をする忠告であり戒める言葉が「苦言」となり、そこが他の同類の言葉と微妙にニュアンスが異なる点で、一般的にも「苦言を呈する」というさらに畏まった使い方がよく使われています。

苦言の由来

「苦言」の由来は残念ながら不明です。文献としては、江戸時代後期の真言宗僧侶・慈雲による「十善法語」(1775年)に文言が記されています。

苦言の文章・例文

例文1.父が夜遊びばかりする大学生の兄に苦言を呈したが、当の本人は若さゆえなのかあまり気にしていないが、暫くは控えるみたいだ。
例文2.上司から毎日のように苦言や小言を言われ続け、もう限界だと退社する決意を固めた。
例文3.政治家が身内を庇う際の苦言を呈するほど、世間への単なるアピールというのも珍しい。
例文4.上司や友人がお前の為にと苦言をする行為は、心に響くものは1ミリもないと思ってしまう。
例文5.居酒屋で無礼講と言いながらも、苦言や小言ばかりが多くなるのはなぜなのか。

職場や家庭で「苦言」を使った例文となります。

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苦言の会話例

  • あーしまったー。仕事のミスを思い出したよ。

  • 食事中に言わないでよ。で、大丈夫なのそのミスは?

  • 明日、上司から確実に怒られるよ。いや、今はハラスメントが煩くて、怒られるよりも苦言されるけど、それがネチネチ嫌味を言われるから、余計に落ち込むんだよね。

  • 昔は厳しくガツンと言われたのが、今は冷淡に言われる感じなのかな。まあ、一応は苦言を受け入れますという表情をしないとダメだよ。

夫婦で食事中に夫が仕事のミスに気が付き、その事で会話が展開されます。

苦言の類義語

「苦言」の類義語には、「小言」「説教」「諫言」「辛辣」などの言葉が挙げられます。

苦言まとめ

「苦言」とは、上司や両親などが当人の為にと敢えて欠点や間違いを忠告する事です。指摘された側は気分が面白くないですが、指摘する相手の立場が上になるほど普通は黙って従い「苦言」を受け入れるものです。一般的には「苦言を呈する」という使い方が有名で、より畏まった忠告となります。

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