「胸襟を開く」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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胸襟を開く(きょうきんをひらく)

「胸襟を開く」とは「隠し立てがなく本音を打ち明ける事」です。要するに気を遣わないでいられる関係で、本音を言い合える昔からの友人や気を許した同僚といったところです。また、それ以外でも普段なら言えないが思い切って本音を言う際に使ったりもします。中には「胸襟を開く」としつつも本音を言っている風で決して本音を見せない人もいますが、そんな普段は本音を押し殺す大人社会ならではの事情が垣間見れる「胸襟を開く」の解説となります。

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胸襟を開くの意味とは

「胸襟を開く」の意味は以下の通りとなります。
(1)隠し立てをしないで心の中に思っている事を話す。
(2)心の中を打ち明ける。
(3)「胸憶を開く」(きょうおくをひらく)も同義。
”胸襟”は「胸と襟」「胸のうち」「心中」「気持ち」、”開く”は「閉じていたものが広げられる」「物事が始まる」「わだかまりが無くなる」で、自分の心を解放し相手と打ち解けるのが「胸襟を開く」です。相手を信頼や信用し、悩み事を告白したり或いは本音を打ち明ける事で、それだけ気を許している状態です。よって、本音をぶつける・腹を割る・暴露・率直に語る等々が類似となります。また、信頼や信用以外にもこちらが追い込まれたり切羽詰まった状況、或いは全てが暴露されている時なども、もう隠し立てする必要がないと「胸襟を開いて」、全てを白日の下に晒すものです。

胸襟を開くの由来

「胸襟を開く」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては近代日本の政治小説家・末広鉄腸の著書「花間鶯」(1887年~88年)などに文言が記されています。

胸襟を開くの文章・例文

例文1.お店に連日通いやっとの思いで付き合える事になった夜の商売の彼女だが、電話番号や住所に本名すら未だに教えてくれず胸襟を開くようになってくれるのは当面先でまだまだお金が掛かりそうだ。
例文2.愛犬は飼い始めて翌日には胸襟を開いてくれたのに、愛猫は3ヶ月を過ぎても未だに懐いてこないので歯痒い
例文3.転校生がクラスメートと胸襟を開くようになって嬉しいが、なぜか私だけを毛嫌いして避けているのを知ってしまいショックを受けた。
例文4.IOCバッハ会長は「極東の田舎国、腐れジャップ、イエローモンキー」と心中で何度も叫んでいるはずだが、それでも総理や都知事の前では胸襟を開いているように見せるのだから見事な役者である。
例文5.友人と酒を飲むと次第に盛り上がり、胸襟を開いて本音を言い合うが最後は腹立たしくなり喧嘩をして終わる。
本音を話すという意味合いで「胸襟を開く」を使った例文です。

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胸襟を開くの会話例

  • そんな言い方をしなくてもいいだろ。俺だって不満があるぞ。

  • だから、私はもっと片付けをしてって言っているの。靴下とかを脱ぎっぱなしにしないで。汚いなー。

  • それを言うならこっちも…。食事は冷凍ものばかり。ゴミ捨てもしないし、掃除もしない。毎日家で何をやっているんだよ。

  • あなた、ちょっと胸襟を開きすぎじゃないの。そんなに不満を言うなら、私だってお父さんに相談するから。婿養子という立場を忘れないでちょうだい。

本音を言い合う夫婦喧嘩の様子です。

胸襟を開くの類義語

「胸襟を開く」の類義語には、「心を開く」「包み隠さず」「率直」「ぶっちゃけ」「虚心坦懐」などの言葉が挙げられます。

胸襟を開くの対義語

「胸襟を開く」の対義語には、「本音を言わない」「腹の内を見せない」「思惑を秘める」「腹を明かさない」「黙して語らず」「手の内を明かさない」などの言葉が挙げられます。

胸襟を開くまとめ

「胸襟を開く」は相手を信頼して心の中を打ち明ける事です。仕事なら信頼できる上司や部下、プライベートなら昔から付き合いある親友などには本音で物事を言い合えるので気を遣わずに済みます。そんな隠し事をしないでいられる関係が成立しているのが「胸襟を開く」です。

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