「肩を並べる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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肩を並べる(かたをならべる)

「肩を並べる」とは「複数人が肩を揃えて歩いたり、個人や団体・組織同士などの力関係において対等に並ぶ喩え」です。歩く場合は身長に差があっても一緒に横に揃えて進む姿、個人や団体の場合ならパワーバランスが同程度になった事です。少々強引ですが互角や対等など同じ程度を表現するのが「肩を並べる」となっています。

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肩を並べるの意味とは

「肩を並べる」の意味は以下の通りとなります。
 (1)体を同じ向きにして横に並ぶ。肩を揃えて進む。並んで立つや歩く。
 (2)個人や団体・組織において対等の立場になる。立場が同じになる。勢いや力が同じ程度。
「肩を並べる」は主に2つの意味があり、1つは実際に一緒に歩いたり立ち上がったり、同じ方向に肩を揃えて歩いていく事です。これは恋人同士などの仲睦まじさを表現する際などに良く使用されます。もう1つは比喩的表現の典型パターンでの立場が対等になる事です。劣っていた方が勢いを増したり、或いは優れていた方の勢いが失ってきて、力関係や立場が同じぐらいになると「肩を並べる」となります。例として、「中国は急激に経済発展を成し遂げアメリカと肩を並べる勢いだ」といった形です。これらは要するに人同士の肩の高さが同じぐらいだと身長も同じ程度なので、そこから「肩を並べる」=「能力や勢いなどが同じ程度に並ぶ」や「(歩きや立ち姿が)肩を比較し合っているかのように並ぶ」となります。

肩を並べるの由来

「肩を並べる」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代後期の説話集「今昔物語」などに文言が記されています。

肩を並べるの文章・例文

例文1.日本経済が再びアメリカに肩を並べられる日が来るように努力をしている政治家は皆無だろう。
例文2.二人は突然立ち上がり、まるで肩を並べるように歩き出してどこかに消えてしまった。
例文3.あれだけテレビは情弱や終わると騒いでいたYouTuberだが、最近は広告収入が下がってきたと弱音を吐き出し、ろくに才能もない素人集団が芸能人に肩を並べた気でいられたのは単なるバブルなだけであったと判明した。
例文4.ロシアはウクライナに軍事力で圧勝し、これでアメリカと肩を並べられると本気で考えていたようで、いったいどれだけ世間の常識と乖離していたならず者国家だったのかと思い知らされた。
例文5.ドン引きカウンターで偶然欧州を倒したら、まるで最先端の戦術を取り入れ強豪国レベルに肩を並べたように絶賛だが、あのメンバーと試合内容ではアジア相手に再び苦戦するのは目に見えている。
「肩を並べる」を使った例文となります。

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肩を並べるの会話例

  • やっと再就職が決まった。

  • 長かったわね。私がパート時間を増やしたり、子供達が塾を止めたりと今年は色々あったけど…、私達普通の生活が送れるのよね。

  • もちろんだよ。これまで苦労をかけたけど、今の俺は給料や待遇で新卒者と肩を並べたも同然。これから…、輝かしい未来が待っている。

  • またスタートラインに立ったんだよね。今度は最後まで走り切ってゴールを目指して。

転職をした夫とその妻の会話となります。

肩を並べるの類義語

「肩を並べる」の類義語には、「立ち並ぶ」「互角」「並び立つ」「比肩する」「匹敵」「双璧」「団栗の背比べ」などの言葉が挙げられます。

肩を並べるの対義語

「肩を並べる」の対義語には、「程遠い」「格段」「段違い」「一際」「格差」「隔絶」などの言葉が挙げられます。

肩を並べるまとめ

「肩を並べる」は男女などが肩を揃えて一緒に歩く事、そして権力などの関係性で対等の立場になる事です。身長において肩の高さが同じ程度なら背も同様なので、そこから肩を比較して身長を測っているかのように共に歩いたり、企業や国に個人間の力関係などにおいて対等程度になる事を「肩を並べる」となります。

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