「粛然」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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粛然(しゅくぜん)

「粛然」は大変難しい言葉ですが、最近では新天皇陛下が「即位後朝見の儀」で初めてのお言葉として、「重責を思うと粛然たる思いがします」と発言し注目をされました。”粛”は漢字検定では準2級相当ですが、この機会に覚えてみてはどうでしょうか? それでは、「粛然」の解説となります。

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粛然の意味とは

「粛然」の意味は以下の通りとなります。
(1)静まり返る。何の音も聞こえないほど静かな状況。
(2)かしこまる静けさ。静かで礼樹正しい。
(3)おごそかで整う。落ち着いている。真剣な気持ち。
一般的には「粛然」を使う機会は少ないですし、今回の天皇陛下のお言葉のように皇室関係者や政治家などが使うと認識されています。また、静かな状況を伝えるだけでなく、その特別な場所や雰囲気に身を置く自分自身の状況の心情も含めた言葉となっています。その点でも、通常の静かを意味する言葉と、決定的な違いがあります。

粛然の由来

「粛然」の由来は不明ですが、”粛”には静まり返る、慎み畏まるなどの意味があります。古くからの文献としては、最古の日本漢詩集「懐風藻」(751年)、日本初の勅撰漢詩集「凌雲集」(814年)などに「粛然」を使った文言が残されています。この事からも、日本の歴史や天皇家と大変強い関係がある言葉と理解できます。

粛然の文章・例文

例文1.天皇陛下の姿を見るだけで、こちらが粛然たる思いになる。
例文2.富士山を見つめると、その神々しい姿に粛然して身が引き締まる。
例文3.初出勤の日は、緊張のあまり粛然しっ放しだったが、数日経過して少しずつ慣れ始めた。
例文4.亡き父の墓標に手を合わせると、悩みが晴れて粛然たる気持ちになれる。
例文5.深夜の高速道路を走ると、突如として粛然たる感情に支配される。それぐらいの独特の雰囲気があるのだ。

「粛然」を静かな状況とした例文パターンとなります。

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粛然の会話例

  • 新しい天皇陛下のあいさつ、心に訴えるかけるものがあったよね。

  • 本当にしびれたよね。後から調べたら、粛然という言葉が注目されたみたいだよ!

  • あー、あの言葉ね。えーと、どんな意味でしたっけ?

  • 意味が分からないのに、あいさつに感動したの(笑)。粛然は、畏まる静けさといった意味だよ。

新天皇陛下が発した「粛然」という言葉について、男女2人が会話しています。

粛然の類義語

「粛然」の類義語には、「粛々」「静粛」などの言葉が挙げられます。

粛然まとめ

「粛然」は天皇家と縁深いと言っても過言ではない言葉で、静まり返る、礼儀正しい、畏まるなどの意味を持っています。単に静かな状況ではなく、特別な状況下で礼儀や真剣さも兼ね備える必要があるので、特別な言葉だと理解できます。

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