第一次産業(だいいちじさんぎょう)

「第一次産業」とは「農業・畜産業・水産業・業・狩猟業などが該当する産業分類の一つ」です。一般人はこれらの産業分類を普段意識しませんが、行政で働く役人などは日本の産業をより良くする為に日頃から「〇○産業は弱くなっている」と考えたりするのでしょう。イメージとして田舎は「第一次産業」が強く、都会は「第三次産業」、地方都市は「第二次産業」という感じもありますが、それでは詳しい解説に入らせて頂きます。

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第一次産業の意味とは

「第一次産業」の意味は以下の通りとなります。
(1)様々な産業を3部門に分類した一つで、農業・畜産業・水産業・業・狩猟業などの事。
(2)近代イギリスを代表する経済学者コーリン・クラークによる産業分類で、農業を主体に業・水産業・畜産業などが該当する。
(3)「第1次産業」「1次産業」も同義。
”第一次”は「順番の最初」「いちばん始め」、”産業”は「生活に必要なものを生産する活動」「農漁業や製造業や建設業や商業などの総称」「仕事や職業など」で、産業分類の第一次に該当する農業や水産業などが「第一次産業」です。要するに様々な産業を分かりやすく分類する方法で、日本の場合はさらに「大分類A」は農業と業、「大分類B」は水産業(漁業)となります。近年は高齢化によって、日本も含めた先進国では体力的に苛酷な「第一次産業」は人手不足が深刻化されてきましたが、デジタルやテクノロジーを導入して新たな活路を見出す試みが始められ、最近では再び注目を集めています。また、発案者である経済学者のクラークによると、経済発展し成長するにつれて「第一次産業」から「第二次産業」や「第三次産業」へと移行していくとされます。因みに「第二次産業」は製造業・建設業・電気ガス事業など、「第三次産業」は商業・通信業・金融業・サービス業です。電気ガス事業は本来は第二次だが、日本の場合は第三次に分類されます。さらに、最近ではこれらの第一次から第三次までを一本化して、「第六次産業」(6次産業)とする動きも見られます。これは「1(次)×2(次)×3(次)」は「6(次)」を由来としたもので、自らが生産したものを加工から販売まで全て引き受けると新しい付加価値が生まれ、かつ業者の売上や所得アップに貢献するという考えによるものです。

第一次産業の由来

「第一次産業」の由来は、イギリス人経済学者のコーリン・クラークが著書「経済的進歩の諸条件」(1941年)で説いた、それぞれの経済産業を第一次から第三次まで分類する考案によるものです。

第一次産業の文章・例文

例文1.新しい転職先は第一次産業に決めている。
例文2.第一次産業が再び勢いを取り戻せば、それが他の第二次第三次産業にも波及していくだろう。
例文3.港町で生まれ育ったので、水産業の第一次産業に就くのに何の疑問も持たなかった。
例文4.若者は第一次産業よりも第三次産業への就職を希望して都会へと出ていく。
例文5.今後は第一次産業などの括りよりも、如何にしてデジタル化に踏み切ったり最先端テクノロジーを導入した産業が生き残っていくだろう。
「第一次産業」の現状や展望めいた例文となります。

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第一次産業の会話例

  • 質問者アイコン

    そろそろ田舎に戻って暮らすのもいいかも知れないな。

  • 回答者アイコン

    東京は人が多いだけだしね。それにコロナ禍になって、人生を見つめ直す人も増えているって言うしね。

  • 質問者アイコン

    でも、俺の田舎は水産業の第一次産業しか栄えていないからな。そっちはどう?

  • 回答者アイコン

    私の所は農業だけね。どの田舎も第一次産業だけだって。でも、将来的には変わっていくと思うな。

田舎への移住を考えている夫婦の会話となります。

第一次産業の類義語

「第一次産業」の類義語には、「農事産業」「日本標準産業分類」「畜産農業」「業サービス業」などの言葉が挙げられます。

第一次産業の対義語

「第一次産業」の対義語はありません。”農業”の対義語は「工業」、”水産(業)”は「陸産」などの言葉が挙げられます。

第一次産業まとめ

「第一次産業」は農業・畜産業・水産業・業・狩猟業などをまとめた一つの分類で、イギリス人経済学者クラークによる考案を日本がさらに独自にアレンジをしたものです。よって、鉱業は本来は「第一次産業」ですが、日本の産業分類では「第二次産業」に含まれます。また、製造業や建設業などは「第二次産業」、商業や金融業にサービス業などは「第三次産業」となります。

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