「相槌を打つ」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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相槌を打つ(あいづちをうつ)

「相槌を打つ」とは「人の話に合わせて”はい”や”分かる”等々を入れて調子を合わせる事」です。会話というコミュニケーションは同時に話す訳ではなく、聞き手と話し手が交互に入れ替わり聞き手の際には「相槌を打つ」から成立をするのです。自分だけ好き勝手に話し、聞き手になった途端にダンマリならちょっとおかしいですよね。そんな事から良好な関係を築くのに必須な「相槌を打つ」の解説となります。

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相槌を打つの意味とは

「相槌を打つ」の意味は以下の通りとなります。
 (1)相手の調子に合わせて頷き、正確に受け答えをする対応。
 (2)相手の話にきちんと合わせて言葉を返す事であり、その喩え。
 (3)「相鎚を打つ」とも書き同義。
”相槌は「鍛冶で2人の職人が交互にハンマーを打つ事」「相手の話に頷き調子を合わせる」、”打つ”は「物を他の物に強く当てる」「叩く」「ぶつける」「投げる」「撒く」から、そもそもは師匠と弟子の2人の職人が向かい合って作業をする様子が「相槌を打つ」です。その巧みな作業の様子が転じて、まるで決め事がある様に相手の話の調子に合わせて受け応えをしたり、言葉を返す喩えとなっています。要するに作業としての相槌はテンポ良く互いに打ち合いある種の一定リズムとなるので、片方が色々と話したら聞き手は流れを壊さないように頷いたり、「ああ」「うんうん」「なるほど」「それで」「本当に」といった言葉を返すのです。話し手側としては一方的に話すだけでは退屈だが、かと言ってこちらの話を邪魔されるほど返答をされても困るので、相手には適度な間隔で短い言葉を返すぐらいが丁度良いのです。そんな絶妙な会話の調子合わせが「相槌を打つ」です。

相槌を打つの由来

「相槌を打つ」の由来は江戸時代発祥とされ、上記のように鍛冶職人が刀などを作る際の様子から誕生した言葉と言われています。文献としては江戸時代前期の詩経の注釈書「古活字本毛詩抄」などに文言が記されています。

相槌を打つの文章・例文

例文1.上司の説明を半ば義務の様に相槌を打っていたら、もっと真剣に聞けと凄まれ、さすが元暴走族上がりは貫禄が違うと納得した。
例文2.お笑い芸人はひな壇に座り、適度なガヤ入れと残りは相槌を打てば仕事が終わるのだから楽な仕事だ。
例文3.ずっと友人が出来なかったので相槌を打つタイミングのコツが掴めず、ネットを観て勉強をしている間にクラス替えや卒業の時期を迎え、まあ来世で披露するから平気だと自分を納得させている。
例文4.相槌マスター曰く、1秒間に3回の相槌を打てればどんな人の懐にも入って親しい関係を築けるそうだ。
例文5.友人とのドライブで相槌を打つのに夢中になっていたら対向車線にはみ出し、あやうく自損事故を起こしかけた。
「相槌を打つ」を使った例文となります。

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相槌を打つの会話例

  • ところで、俺の話を聞いている? さっきから、「うん」や「そう」ばかりで…。

  • 聞いているから相槌を打つんじゃない。何を言っているの?

  • それは相槌じゃなくて、空返事だよ。いいかげんにスマホを置けって。

  • 何その命令口調は? だいたいスマホの方が大事に決まっているでしょう。相手は私の顔が見えないんだから、きちんと返事をしないと失礼でしょう。非常識な人ね!

目の前の夫よりもスマホでやり取りする人が大事だと言い切る妻との会話やり取りです。

相槌を打つの類義語

「相槌を打つ」の類義語には「話を合わせる」「同意する」「頷く」「承諾」「首を縦に振る」「肯定」などの言葉が挙げられます。

相槌を打つの対義語

「相槌を打つ」の対義語には「話の腰を折る」「口を挟む」「頭を振る」「拒絶」「首を縦に振らない」「肩をすくめる」「不承知」「否定」「相槌を打たない」などの言葉が挙げられます。

相槌を打つまとめ

相手の話に同意したり調子を合わせるのが「相槌を打つ」です。本意はともかく、その場では話し手に不快な思いをさせないようにと、リズムに乗る様に「うん」「はい」「そうなんだ」といった返しを適度に入れて調子良くしています。全く話を聞かずに矢鱈と相槌ばかりでは問題ありですが、人付き合いの基本として「相槌を打つ」のは半ば常識ではないでしょうか。

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