「直木賞」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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直木賞(なおきしょう)

「直木賞」とは「大衆小説の中堅・ベテラン作家が受賞する、文学作品で最も品位と知名度がある日本最高峰の文学賞」です。一部からは「芥川賞」よりも格落ちすると揶揄されますが、それでも純粋に面白い本がノミネートされて経験ある作家の意地が感じられるのが「直木賞」です。久しぶりに小説を読もうとしたがどの本を買えばいいのか悩んでいるなら、「直木賞」の中から興味ある作品を選ぶのが最も無難で間違いないです。それぐらい本好きにとって目安となる大事な指標の「直木賞」についての解説となります。

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直木賞の意味とは

「直木賞」の意味は以下の通りとなります。
(1)正式名称「直木三十五賞」で、略した通称が「直木賞」。
(2)近代日本を代表する小説家・映画監督の直木三十五の業績を記念して、1935年から「芥川之介賞」(芥川賞)と同時に創設された中堅やベテラン作家に与えられる大変名誉な大衆小説の文学賞。
(3)毎年2回発表される大衆小説を対象にした中堅からベテラン作家の文学賞。
「直木賞」は「芥川賞」と同時に発表される作家にとっては大変名誉な文学賞です。「芥川賞」が純文学で新人作家を対象としているのに対し、「直木賞」は主に大衆小説の長編でベテラン作家にも門戸を開いているのが大きな違いとなります。初期の頃は「直木賞」も新人作家や純文学系を対象としていましたが、両賞の違いを明確化にする為に1970年頃から現在のスタイルに移行していきました。「大衆小説」とは「通俗小説」とも呼ばれ、要するに現代の時代背景に沿った作品で、例えばイジメ問題や貧困やヤクザ・アウトロー系など何でもありで「現代風俗小説」とも言われます。それだけに実際のところは読んで面白いのが「直木賞」、名誉は「芥川賞」と揶揄されたりもして、一概には言えませんが作品が映画化やドラマ化されたりとその後も長く活躍したり知名度が高いのは実は「直木賞作家」で、過去の受賞者もつかこうへい・宮部みゆき・船戸与一・石田衣良・奥田英朗・東野圭吾・黒川博行といった一流作家が受賞をしています。発表は1月と7月の毎年2回で、主に5作品程度が候補作としてノミネートされその中から1作品か2作品が受賞作となり、通常は「芥川賞」の選考会と同じ場所で行われ一緒にマスコミに発表をして、その後は受賞作家が記者会見をするのが流れです。受賞作家には正賞は懐中電灯、副賞は賞金100万円が贈られ、この点も「芥川賞」とまったく同じです。しかし注目度はどうしても「芥川賞」に分があり、ニュースなどメディアが大きく取り上げるのも残念ながら「芥川賞」ばかりとなります。それでも「芥川賞」と比較したら劣るというだけで、他の文学賞と比較すると圧倒的に注目されかつ権威あるのは間違いなく、現在の文学界で最高峰のツートップが「芥川賞」と「直木賞」なのです。それだけに人々の本離れを引き止める役割を担っているので、本物の作家と比較すると明らかに劣る芸能人の作品などが候補作にノミネートされるケースも多々あり、それがヤラセと一部から批判されています。普通に考えると一番面白い作品や斬新な作品が候補作となり受賞すると捉えますが、昨今は話題性が最優先で中身よりも本が売れるかが是であり全てという考えが、出版業界でも定着をしているようです。

直木賞の由来

「直木賞」は上記の通り小説家・直木三十五の業績を称えて設けられ、1935年から始まりました。

直木賞の文章・例文

例文1.直木賞を受賞した作家が会見で生活の不満を言ってばかりで終始何とも言えない雰囲気が漂い、逆に作品に興味を持った。
例文2.本屋に出向いたら入口に直木賞の本が山積みされていて、出版社の力の入れ具合が伝わってきた。
例文3.直木賞作家は基本的にはどの作品も面白いが、芸能人が片手間に数冊書いたぐらいでノミネートされるのは本物の作家に失礼で、賞の品位も落としていると選考委員は思わないのが不思議だ。
例文4.印税で笑いが止まらないのが直木賞受賞者だと思っていたが、実際には1冊だけヒットしても億万長者とはならないそうだ。
例文5.サスペンスなどの直木賞作品は外れがないと思うが、あまりにも過激なものもあるのでこの辺りは好みが分かれそうだ。
様々なパターンで「直木賞」を使った例文です。

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直木賞の会話例

  • もしもし俺だけど、悪いけど仕事帰りに本屋に寄ってくれない?

  • いいよ。何買うの?

  • ほら、昨日ニュースでやっていた直木賞の受賞作品。タイトルは忘れた。ごめんネットで調べて、頼むよ。

  • それぐらい調べて教えてよ。あれ、でも今回は直木賞ダブル受賞じゃない? どっちを買うの?

自宅にいる夫が妻に「直木賞」を受賞した本を仕事終わりに買ってくるように、電話で頼んでいます。

直木賞の類義語

「直木賞」の類義語には、「芥川賞」「文学賞」「角川春樹小説賞」「日本エンタメ小説大賞」などの言葉が挙げられます。

直木賞まとめ

「直木賞」は日本を代表する文学賞で「芥川賞」と同様に毎年2回発表され、最も歴史や伝統に一般への認知度があります。中堅からベテラン所謂実力ある本物の作家がノミネートされ、作品も大衆小説というジャンルなので読みごたえがある人気作となる事が多いです。その一方で、近年は不可解な作品がノミネートされるケースもあり、一部からはヤラセや出来レース揶揄されますが、それでも受賞作品がその後は大きな注目を集めて売上が伸びるようになります。

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