「痘痕も靨」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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痘痕も靨(あばたもえくぼ)

痘痕も靨とは、一度好きになった人は、欠点であってもよく見えるという事です。恋がはじまると全ての世界がピンク色に見え、気持ちも上ずってしまうことがあります。数少ない恋愛のことわざの中でも、よく耳にするのが「痘痕も靨」という言葉です。難しい字ですが、「あばたもえくぼ」と読みます。いったいどのようなシチュエーションを指した言葉なのでしょうか。言葉の奥深さを一緒にウォッチングしていきましょう。

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痘痕も靨の意味とは

痘痕も靨の意味とは、一度好きになった人のことは、他人から見たら例え欠点のように思える部分もチャームポイントに見えてしまう…ということを表しています。恋は盲目ということわざがありますが、恋をすると周囲の人の意見や評価は二の次になるもの。好きな人の欠点も不思議と長所に見えてしまうから、面白いものです。

痘痕も靨の由来

痘痕(あばた)とは、ニキビや吹き出物の傷跡のこと。靨(えくぼ)とはニコニコと笑ったときにできる頬のクセです。つまりニキビができたあとのクレーター跡も、見ようによってはえくぼのように可愛らしく見えるということ。江戸時代には日本のあちこちでも天然痘という病が、大流行していました。たとえ治ったあとでも皮膚に醜い傷が残る病だったため、女性たちの間では忌々しい病気として嫌われていたそうです。そんな病の跡も大好きな人の素顔であれば、チャームポイントになってしまうのが恋の面白いところ。痘痕も靨は、江戸時代の私生活の中から自然に生まれたことわざです。

痘痕も靨の文章・例文

例文1.彼女のことなら、痘痕も靨。不思議と何でも許せてしまうよ。
例文2.ご主人の悪い噂は、奥さんの口から聞いたことがない。まさに痘痕も靨だね。
例文3.彼との交際が始まったら、欠点も許せるようになった。痘痕も靨とは、こういう事だね。
例文4.あの芸能人カップルを見ていると、痘痕も靨という言葉が思い浮かぶね。
例文5.痘痕も靨とならないように、気持ちを引き締めていきたいと思います。
好きな人を目の前にすると、悪いところは消え失せ良いところばかりに目がいくものです。
恋愛関係ばかりではなく、日常の人間関係にも応用させていきたい痘痕も靨。デメリットをメリットに変える力をもっています。

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痘痕も靨の会話例

  • もうすごいかわいいね。僕の彼女。もうすごいかわいいよ。あ、ちょっといらついた?その顔もかわいいね。

  • うるさい。ちょっと黙って。あと、今ニキビできてるから顔見られたくない。

  • 知ってる?痘痕も靨という言葉があるんだよ。だから、どんなニキビや肌荒れがっても、僕はかわいいと思う。

  • 急に真顔で言われても…嫌なものは嫌なの。はやくどっかいってよ!

カップルでのろけ全開の彼氏と、それにうんざりしている彼女でした。このように前面的にこられるとうれしい反面、迷惑そうにあつかってしまいますね。

痘痕も靨の類義語

痘痕も靨の似た意味をもつ言葉として、「恋は盲目」「惚れた欲目」「ひいき目に見る」「身内の欲目」などの言葉があります。欠点さえも好きな人なら、可愛らしく映ってしまう例えです。

痘痕も靨の対義語

痘痕も靨の対義語には、憎いものがあるとその周りの物まで憎く感じるといった「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」「親が憎けりゃ子も憎い」などがあげられます。

痘痕も靨まとめ

痘痕も靨には「大好きな人のことなら短所も欠点に見えてしまう」例えを指しています。恋愛感情をもつと例え周りの人が「あの人はちょっと…」と引いてしまうことでも、「大丈夫大丈夫」とプラスに捉えることがあります。
人を好きになるということは、相手の良い面も悪い面もすべて引き受けるということ。大らかな気持ちをもって相手を受け止めることの大切さを、痘痕も靨は教えてくれているのかもしれません。

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