王位戦(おういせん)

「王位戦」とは「全棋士と女流棋士が参加する将棋八大タイトルの一つ」です。2020年に人気と実力を兼ね備えた若手ナンバーワンの藤井聡太棋士が二冠を達成した事で、さらに注目を集めているのが「王位戦」となっています。将棋界ではこれまでの歴史から、どうしても「竜王戦」「名人戦」の二つが注目を集めてしまいますが、藤井棋士がタイトル奪取した事で「王位戦」も大注目のタイトルへと変貌したのです。それでは快進撃が止まらない藤井棋士の保有タイトル「王位戦」の解説となります。

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王位戦の意味とは

「王位戦」の意味は以下の通りとなります。
(1)日本将棋連盟が主催する将棋八大タイトル戦の一つ。
(2)167人の全棋士と女流棋士2人が参加する将棋タイトル戦の一つが「王位戦」で、予選トーナメントと挑戦者決定リーグに分かれて対戦し勝ち残った者が王位タイトル保持者と七番勝負をして、勝者が王位タイトルの称号を獲得する。
「王位戦」とは簡単に言えば「プロ棋士による将棋大会」で、167人の全棋士と女流棋士2名が参加して予選トーナメントを行い、勝ち上がった棋士とシード棋士を合わせた計8名で挑戦者決定リーグをやり、さらに挑戦者決定戦で勝ち残った1名が前年度の王位タイトル保持者(現在の第62期王位:藤井聡太)と七番勝負で一騎打ちをして、晴れて勝者が王位タイトルを獲得します。新聞3社連合(北海道新聞社・中日新聞社・西日本新聞社・神戸新聞社・徳島新聞社)と日本将棋連盟が主催し、2021年から伊藤園が特別協賛となったので第62第63期に限り「おーいお茶杯王位戦」と名称が変更しました。「王位戦」の特徴としては全棋士が予選から参加するので、その時の勢いが如実に表れ番狂わせがあると言われています。またアマチュアは参加資格がないのでプロ棋士のみの大会ともなります。「王位戦」に限ると、タイトルを通算で10期、又は連続5期以上になると新たに「永世王位」の称号を獲得します。因みにタイトル戦は他にも「竜王戦」「名人戦」「王座戦」「棋王戦」「王将戦」「棋聖戦」「叡王」があり、これに「王位戦」を合わせて「八大タイトル戦」となり、それぞれのタイトル保有者が名字の下に竜王や名人などを足して「藤井王位」といった形で呼ばれます。

王位戦の由来

「王位戦」は元々は1954年に産経新聞主催で「産経杯」として始まり、1960年に3社連合(北海道新聞社・中日新聞社・西日本新聞社)も主催となり、正式にタイトル戦に格上げされ「王位戦」になりました。

王位戦の文章・例文

例文1.王位戦のネット中継が始まったのでソファーに座り寛ぎながら楽しんだ。
例文2.今年の王位戦はどっちが勝つか、友人とラーメンを賭けて勝負した。
例文3.将棋タイトルには序列などは存在しないが、それでも知名度や歴史などから竜王戦が最も権威があり、次に名人戦や王位戦となっていく。
例文4.王位戦の賞金額は推定1000万円と言われ、竜王戦や名人戦には劣るがそれでも他タイトルよりは高額となっている。
例文5.素人的には同じ相手と七回も将棋を指すなんて嫌になるが、それが王位戦たる醍醐味なのだろう。
将棋の「王位戦」についての例文となります。

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王位戦の会話例

  • 質問者アイコン

    今の手は失敗じゃないのかな? これは挑戦者が有利じゃない?

  • 回答者アイコン

    え、何? 将棋詳しいんだ。

  • 質問者アイコン

    いや全然。王位戦とか竜王戦って言われても何の事だか、もうさっぱり。

  • 回答者アイコン

    それなら知ったかぶりしないでよ。王位戦は将棋世界でも有名なタイトル戦。それなのに素人がプロ棋士の差し手にあれこれ言うなんて、信じられない。

将棋に詳しい彼女が彼氏の失礼な言動にイラつくという内容です。

王位戦の類義語

「王位戦」の類義語には、「竜王戦」「名人戦」「王座戦」などの言葉が挙げられます。

王位戦まとめ

「王位戦」は将棋世界の八大タイトル戦の一つで、予選を勝ち抜いた1名の棋士と前年度の勝者である王位と七番勝負を行い決着をつけます。毎年7月に始まり9月まで行われ、賞金額は推定1000万円で、「竜王戦」や「名人戦」に続く序列では3番手扱いとなる将棋タイトル戦です。

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