煩雑(はんざつ)

「煩雑」とは「パソコン操作や書類手続き等々で理解をするのが難しかったり面倒な事」です。世の中は面倒事が多いのでついつい愚痴の一つも言いたくなりますが、頭が混乱して理解が難しいお手上げ状態を「煩雑」と表現します。例えばスマホ操作は簡単に出来るように作られていますが、これを高齢者に「○○のアプリをタップしてその後にスワイプしてログインとパスワードを入力して…」と説明してもまったく理解できないでしょう。何よりも高齢者にとってはイライラして「煩雑」で仕方がないと思うものです。云わば価値観や立場の違いで捉え方も変わる「煩雑」についての解説となります。

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煩雑の意味とは

「煩雑」の意味は以下の通りとなります。
(1)込み入っていたり細々として煩わしい。
(2)理解をするのが難しい。面倒で込み入っている。
(3)「繁雑」とも書き同義。
(4)「煩瑣」(はんさ)も同義。
「煩雑」は複雑で分かり辛くて面倒な事です。ある事について、担当者であったりと関わり深い人なら容易でも第三者にとってはどうにも理解が難しく感じる事で、具体的には役所やインターネットの手続きなどが筆頭となります。これらは慣れていれば基本的にはどれも同じようなパターンで進むのですが、初めてであったり高齢になると専門用語が多かったりして嫌になったり挫折する人も多いでしょう。同じように専門用語が多い職種なども、実は大した中身を話していないにも関わらず、その独特の言い回しや表現から部外者は堅苦しく感じたり敷居高く思うものです。因みに、「面倒」など類似表現が多いのも「煩雑」の特徴ですが、「面倒」は単純に時間が掛かったり煩わしい事で「子供の世話が面倒」、「煩雑」は「面倒」とほぼ同義ですが絞り込んだ表現で「事務処理が煩雑」「仕事が煩雑」といった形で「世話が煩雑」とはなりません。「複雑」はさらに物事が込み入っていて大勢が理解できない様です。また「複雑な人間関係」「複雑な感情」などより深く入り込んだ表現が特徴です。しかし、これらの僅かな違いを特に日常会話で気にする人は少なく、また敢えて間違えた表現を使う事もあるので、それをいちいち理解しようとする事が「煩雑」であり「面倒」に感じてしまいます。

煩雑の由来

「煩雑」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代の福岡藩の儒学者・貝原益軒の著書「養生訓」(1713年)などに文言が記されています。

煩雑の文章・例文

例文1.マイナンバーの手続きをしに役所に行ったが、煩雑で困り果てている高齢者の顔を見て可愛そうな気持になった。
例文2.コロナで飲食店の給付金申請をしたが何度もやり直しが命じられ、この頭にくる煩雑な仕組みはエリート官僚が国民を困らせる為にワザとやっているとしか思えない。
例文3.上司に「これでは煩雑すぎませんか?」とお願いをしたが、逆に仕事ができない無能扱いをされ、一体どっちが無能だよと心の中で何度も憤った。
例文4.このままではワクチンパスポートは必須の世の中になりそうで、コンビニに行くのにも義務となれば煩雑過ぎてうんざりする。
例文5.営業が嫌になり工場なら楽だろうと転職したが、想像以上に煩雑な作業が多く、どの仕事も大変なんだと痛感した。
仕事や手続きで「煩雑」を使った例文です。

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煩雑の会話例

  • 質問者アイコン

    お義父さんとお義母さんがコロナのワクチン接種を申し込んだんだって?

  • 回答者アイコン

    そうなの。これで取り敢えずは一安心ね。

  • 質問者アイコン

    だけどスマホから申し込んだんでしょう? 凄いね。家の両親はどっちも疎いから、手続きの最中に煩雑過ぎてギブアップしたよ。

  • 回答者アイコン

    家の両親も多分、妹や弟に申込をお願いしたと思うよ。だって高齢者には難しいよね。

互いの両親のコロナ接種の申し込みについて夫婦が会話をしています。

煩雑の類義語

「煩雑」の類義語には、「複雑」「手間仕事」「ややこしい」「厄介」などの言葉が挙げられます。

煩雑の対義語

「煩雑」の対義語には、「単純」「簡潔」「簡単」「質素」「簡略」「シンプル」「分かりやすい」「明白」「易しい」などの言葉が挙げられます。

煩雑まとめ

「煩雑」は複雑や面倒と感じるような込み入って煩わしい事です。パソコンやスマホ操作は若者は簡単ですが、高齢者にとっては煩わしくて理解をするのは難しいもので、この様に人によって捉え方が異なる特に操作や事務処理や手続きなどで「煩雑」が使われます。

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