焼け野の雉子夜の鶴(やけののきぎすよるのつる)

「焼け野の雉子夜の鶴」とは「雉や鶴の親鳥が子鳥の為に救出に向かったり羽で暖める行為から、親が子に示す深い愛情の喩え」です。親子というのは特別な愛情で結ばれていて、それは人間だけでなく鳥も同じで子鳥を救う為には自分の命を投げ出したり、寒い冬でも寝られるようにと羽で体を覆ったりするので、そんな行為は人間も鳥も同じだと感銘を受けるのです。

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焼け野の雉子夜の鶴の意味とは

「焼け野の雉子夜の鶴」の意味は以下の通りとなります。
 (1)親は深い愛情で子を思う喩え。親というのはどんな時も子を守る喩え。
 (2)鳥の雉(キジ)は巣を営む野が焼かれると子を救おうと戻り、鶴は寒い夜に自らの羽で子を暖める事から、親鳥の子鳥への愛情を人間にも喩えて親というのはどんな時も子供を一番大切にする思いを持ち合わせている事。
 (3)「焼け野の雉夜の鶴」とも書き同義。
「焼け野の雉子夜の鶴」は正確には「焼け野の雉子、夜の鶴」と分けられ、”焼け野”は「野焼きした後の野原」「焼け野原」、”雉子”は「きぎす」で「キジの古名」から「キジ科の鳥の総称」、”鶴”は「ツル科の鳥の総称」です。そこから上記のようにキジとツルという親鳥が子鳥を大事にする行動を人間にも表した言葉で、どんな親も子を思う深い愛情を持ち合わせているとする喩えです。自分の身を犠牲にしても子供を救ったり、自分の体温で子供を暖めるのは鳥と人間という違いはあっても本質的にはまったく同じで愛情の深さに変わりはありません。

焼け野の雉子夜の鶴の由来

「焼け野の雉子夜の鶴」の由来は、伝統芸能・能楽の詞章「謡曲」の「唐船」や「丹後物狂」となります。

焼け野の雉子夜の鶴の文章・例文

例文1.我が子を虐待するニュースは後を絶たず、その度に胸が苦しく焼け野の雉子夜の鶴を胸に刻む。
例文2.親子の愛情を見事に表した言葉が焼け野の雉子夜の鶴である。
例文3.野望しか頭にないプーチンには焼け野の雉子夜の鶴の心などは微塵もなく、戦争で子供を亡くした母親にタオルセットを贈ったという話が出ているほどだ。
例文4.焼け野の雉子夜の鶴、子供の誕生を目の当たりにしてやっとこの言葉が心底理解出来た気がする。
例文5.少子化が物凄いスピードで進行する日本では焼け野の雉子夜の鶴が逆に重くのしかかり、大人達は自分では満足な子育てが出来ないと諦めてしまったのだろう。
「焼け野の雉子夜の鶴」を使った例文となります。

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焼け野の雉子夜の鶴の会話例

  • 質問者アイコン

    明日は1ヵ月ぶりに息子と再会だよ。

  • 回答者アイコン

    離婚してから毎月1度、東京から大阪に帰っているんですよね。良い父親をしているじゃないですか。

  • 質問者アイコン

    良い父親なら離婚なんてしないよ。でも、これが今の楽しみで…。焼け野の雉子夜の鶴っていう気持ち、○○さんも結婚したらきっと分かるよ。

  • 回答者アイコン

    そういうもんですか…。ところで息子さんって公務員ですよね。二十歳過ぎの息子に毎月会いにいくって世間的には滅多にいないですけど、まあそれはそれとして…。そろそろ仕事に戻ります。

職場での休憩中の上司と部下の会話です。息子を溺愛するあまり離婚をして離れ離れになっても、毎月1度は東京から大阪に出向いて会いにいくという内容です。

焼け野の雉子夜の鶴の類義語

「焼け野の雉子夜の鶴」の類義語には、「子を思う夜の鶴」「夜鶴子を思う」などの言葉が挙げられます。

焼け野の雉子夜の鶴の対義語

「焼け野の雉子夜の鶴」の対義語は厳密にはありませんが、強いて挙げるなら我が子を厳しく育てる「可愛い子には旅をさせよ」「獅子の子育て」「獅子の子落とし」「泣いて馬謖を斬る」などになります。

焼け野の雉子夜の鶴まとめ

「焼け野の雉子夜の鶴」は雉や鶴の親鳥が子鳥を大切に育てる事から、人間も親というのは子を何よりも大切にするという感情の喩えです。雉は巣がある野原が焼かれていても子を救出に向かい、鶴は冬になると自らの羽で子を暖めるという行為をするので、鳥からも親子の深い愛情を確認する事ができます。

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