火に油を注ぐ(ひにあぶらをそそぐ)

誰しもどこか気まずい雰囲気になった時、自分なりによかれと思って行動したことや言ったことが逆効果になってしまった状況、一度や二度経験したことはあるものではないでしょうか?
そんな時に「あー火に油注ぐことしてしまった」といった形で扱われることわざです。
今回はそんな「火に油を注ぐ」という言葉について、深く掘り下げていきたいと思います。

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火に油を注ぐの意味とは

「火に油を注ぐ」とは、今の時代で言えば火が燃えている時、そこにガソリンを入れると火力は上がりますよね?この様な、既に火が付いているものに対して、さらに火力を強めてしまうような要因を投げ入れてしまう状況に対して使われる言葉です。
日常的な会話以外でも、ドラマや映画のシリアスなシーンでこの言葉が合う場面を見かけたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

火に油を注ぐの由来

「火に油を注ぐ」という言葉は、古くは紀元前の59年から17年の間に古代ローマの歴史家、ティトゥス・リウィウスが残した「ローマ建国史」の中で「もしもあなたが火に水を注いだ場合、火は消える。
ただ、もし注いだものが油であれば火はより勢いを増す。この様子を何か一つの問題と置き換えて考えてみれば、その問題をより悪化させるのは油であることがわかる。」といったような一節があり、これが由来であると考えられます。

火に油を注ぐの文章・例文

例文1.頼まれていないことをやったところ、火に油を注ぐ結果となってしまった。
例文2.火に油を注ぐような行為は避けたいものだ。
例文3.仲直りしようと思って伝えた言葉が、逆に火に油を注ぐことになった。
例文4.怒り心頭の上長に対して安部さん冗談を言う。火に油を注ぐ。
例文5.火に油を注ぐようなことばかりしていた彼も、今では誰よりも空気が読める人となった。

火に油を注ぐ状況になってしまった時は、鎮火を待つのも大事ですね。

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火に油を注ぐの会話例

  • 質問者アイコン

    一昨日、交際相手とひどい喧嘩をしてしまいまして、謝罪の意味を込めて昨日少し奮発したプレゼントを買っていったんです。

  • 回答者アイコン

    どうでした?

  • 質問者アイコン

    聞かれて値段答えたらもう烈火の如く怒り出してしまいました。

  • 回答者アイコン

    まさに「火に油を注ぐ」状況になってしまったという訳ですね。

よかれと思っても相手にとってはむしろよくない。感覚のズレというのは難しいものですが、火に油を注ぐような事態は誰しもできるだけ避けたいものですよね。

火に油を注ぐの類義語

火に油を注ぐの類義語としては「角を立てる」や、「アダになる」などの言葉が挙げられます。

火に油を注ぐまとめ

仮に火に油を注ぐような振る舞いをしてしまった時は、止めようがないほどに火種が燃え広がっているような状況であることが多いと思います。
火は時間が経てば自然と収束していくもの。
消そう消そうと努力するよりも一度自身も落ち着いて、火力が弱まるまで何もせず、様子を見てみるのも得策かもしれませんよ。

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