渇して井を穿つ(かっしていをうがつ)

皆さんは小学生や中学生の頃に、準備の大切さを学んだ記憶はありませんか?当時はあまりわからなかったものですが、大人になってみると突発的な事態に対応できなかったり、あの時こうしておけばなんてことを感じることがある人も多いのではないでしょうか。そこで「渇して井を穿つ」という言葉の意味や由来を解説していきたいと思います。

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渇して井を穿つの意味とは

この言葉は、前もってなんの準備をせずに、必要になった時に必要なものを用意するという意味の言葉になります。
必要なものの準備をその時にやっても遅いという捉え方ですね。
英語だと「Preparation is the first step to success」(成功の前に準備あり)という言葉が一番適しているものになるでしょう。

渇して井を穿つの由来

中国王朝の学者や政治家と知られた「劉向(りゅうきょう)」の歴史故事集の「奉仕」という編に収められている言葉です。その中には現代語に訳すと「飢えているときに穀物を求め、喉が渇いているときに井戸を掘ることは、戦っているなかで武器を作るのと同じことだ」という風に書かれています。そこからきた言葉です。

渇して井を穿つの文章・例文

例文1.渇して井を穿つでは遅い
例文2.渇して井を穿つという言葉に習い、準備は徹底しよう
例文3.今回のことは渇して井を穿つと言える行為だ
例文4.渇して井を穿つになってしまった結果を反省しよう
例文5.渇して井を穿つという言葉を覚えておいた方がいい
例文のように、反省や戒めの言葉として使われるケースが多いですね。次に、会話例もみてみましょう。

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渇して井を穿つの会話例

  • 質問者アイコン

    30分後に会議があるから、急いで資料を作るよ。

  • 回答者アイコン

    今から作るんですか!?
    間に合いますか!?

  • 質問者アイコン

    ちゃんと事前に用意しておけばよかったよ…
    渇して井を穿つだね。

  • 回答者アイコン

    ほんとですよ。次から気をつけてくださいね。

このように、周りに事前準備ができていないような人がいたら、使ってみてください。

渇して井を穿つの類義語

事前準備に関する慣用句は数多く存在していて、「飢えに臨みて苗を植う」「戦を見て矢を矧ぐ」「溺るるに及んで船を呼ぶ」「備えあれば憂いなし」など様々な慣用句が存在しています。

渇して井を穿つまとめ

何かを行うに当たって、事前準備をしなければいけない状況というのは多々あるかと思います。そういった状況が訪れた際に慌てずに行動するために、この言葉を思い出してみてください。

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