「有言実行」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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有言実行(ゆうげんじっこう)

これから行おうとしている事について、前もって口に出して周りの人に宣言することは、少々勇気が必要になります。また発言した後でそれを成し遂げることも、決して容易ではない場合があります。
そのような場面でも、発言したことを責任もって実践することを「有言実行」と言います。たいへん有名な言葉ですが、その意味や由来、類義語とのニュアンスの違いなどについて解説していきます。

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有言実行の意味とは

これは「言ったことを責任持って実行する」という意味の言葉です。発言した内容と、その後の行動や結果とが一致するということを表しています。
また、現在では先述した意味合いでの使用が定着していますが、昔は「文句を言いながらでも良いから、やるべき事をやれ」という意味で使われる事もあったようです。

有言実行の由来

実は「不言実行」の方が先に生まれた言葉で、それをもじって「不言」を「有言」に変えて出来たのが、この「有言実行」という言葉なのだそうです。もとの「不言実行」という言葉は、「不平不満を言わずにやるべきことをやる」という意味合いでした。そのため「有言実行」という言葉は、できて初めの頃は「文句を言いながらでもやるべき事をやれ」という解釈もありましたが、のちに「目標を宣言し、それを実現する」という解釈に定着したそうです。

有言実行の文章・例文

例文1.私の座右の銘は有言実行であり、言ったことは必ず実行している。
例文2.父は、約束した事はいつも必ず有言実行してくれた。その姿を今でも思い出す。
例文3.みんなの前で目標を宣言したので、何がなんでも有言実行してみせようと思う。
例文4.夢を応援してくれて大学にも行かせてくれた両親に対して、有言実行して恩返しをしたい。
例文5.彼はたいてい有言実行しないので、周りの皆も最初から期待をしていない。
現代では一般的に「発言したことを、責任を持って成し遂げる」という意味合いで解釈されています。そのため、責任感や実行力があるといった、良いイメージを与える言葉として使用されます。

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有言実行の会話例

  • この仕事、なかなか終わらない…今日までにできるって上司に言っちゃったのに。

  • 仕事の進捗はどう?今日までに終わりそう?それに加えて、さらに頼みたい仕事があるんだけど。

  • す、すみません。できていません。もう少し期限を延ばすことってできますか?

  • 今日までにって言ったのは貴方でしょう?有言実行できていないじゃない。

有言実行を貫くのはなかなか難しいですね。それでも、こうして目標を立てるという事自体は良いことだと思います。

有言実行の類義語

この言葉の元となった、対義語である「不言実行」という言葉は、「目標などを口に出したりせずに実行に移すこと」を言います。それに対して「口にしたことは実行し成し遂げる」という意味の「有言実行」が後から作られました。
また、「信念を持って困難にも屈しない」という心持ちや様子を指す「不退転」という言葉や、初心を貫くという意味の「初志貫徹」も、「当初の意思を曲げない・やり遂げる」といった、似た意味を持つ言葉です。

有言実行まとめ

「有言実行する」ということは、自分の発言に対して、自分の行動で責任を取るということです。つまりその人の責任感や強い意思、また行動力が現れる事になり、したがって人からの信頼を得るきっかけとなります。
逆を言えば、「宣言してもいつも実現しない」という事になると、かえって信頼を失う事にもなりかねません。有言実行というのは、このように人同士の信頼関係に深く関わる重要なものなのです。

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