「悪貨は良貨を駆逐する」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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悪貨は良貨を駆逐する(あっかはりょうかをくちくする)

「悪貨は良貨を駆逐する」。
良い習慣を身に着けるには数か月の努力が必要ですが、悪い習慣がそこに入ってくると、一瞬にして良い習慣をぶち壊してしまいます。
「悪貨は良貨を駆逐する」ということわざがありますが、これはまさにそのような状態を表している言葉とも言えます。このことわざについて、使い方や由来をまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。

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悪貨は良貨を駆逐するの意味とは

「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉が、現在どのような意味で使われているかをまずみてみましょう。
現在このことわざは、「悪いものがはびこって、善いものが滅びてしまう」様を意味します。悪い勢力が増し、善いものが押され、ついには駆逐されてしまうさまです。
たとえばギャンブルや麻薬が出回るようになると、偽造コピーのCDが出回ったり、音楽やソフトの正規のダウンロードより違法ダウンロードが増えたり、良い習慣が悪い習慣に台無しにされてしまったり、悪人が勢力を増したり・・・など、社会のいたるところを注意してみると、この「悪貨が良貨を駆逐する」現象が起きていることがわかります。

悪貨が良貨を駆逐するの由来

このことわざの由来は「グレシャムの法則」というところからきています。19世紀、イギリスの経済学者のトーマス・グレシャムという人が提唱しました。
グレシャムの法則とは「金銭価値が同等の良い貨幣と悪い貨幣が同時に流通すると、悪い貨幣が良い貨幣を駆逐してしまう」という法則のことを言います。

悪貨が良貨を駆逐するの文章・例文

例文1.CDの違法ダウンロードが止まらず、正規のCDの売り上げは伸びない。悪貨が良貨を駆逐してしまったんだな
例文2.悪貨が良貨を駆逐するというが、あの会社の部長の不正は次々と新たな問題を引き起こして、ついには会社をだめにしてしまった
例文3.悪貨が良貨を駆逐する如く、一度商品の品質を落としてしまって以降、会社の仕事の質は落ちるばかりだ
例文4.三年生が奔放なせいで、まじめな生徒の頑張りが注目されなくなってしまった。悪貨が良貨を駆逐した良い例だ
例文5.悪貨は良貨を駆逐するが、同時に一人の良い行動が影響を与えることもある
上記のように、悪いものが良いものを押しのけてしまう状態を指します。

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悪貨が良貨を駆逐するの会話例

  • 最近、この地域の車の運転が荒くて、危なくてしょうがないよ。

  • 噂では、近くの暴走族の人がやたら速度を出して乗り回すようになってから、地域全体がそういう風になってるらしいわよ。

  • 悪貨が良貨を駆逐するとはこのことか。

  • 一度悪くなってしまったものを戻すのは、骨がいるわね。

上記の会話では、地域の車の運転について話しています。

悪貨が良貨を駆逐するの類義語

このことわざの類義語としては、「憎まれっ子世に憚る」が挙げられるでしょう。
これは「憎まれる悪人ほど、世で幅を利かせる」ということわざ。憎まれる者は世渡り上手、ということですが、不思議と長生きするものです。

悪貨が良貨を駆逐するまとめ

悪貨が良貨を駆逐するということわざについて見てきました。世の理とはいえ、できれば逆の現象をたくさん見たいものですね。

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