「御の字」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

B!

御の字(おんのじ)

「御の字」(おんのじ)は、老若男女問わず誰もが思わず口に出てしまう頻度が多い言葉ですよね。咄嗟に口走りやすい語感などもあって、あまり深い意味を考えずに使ってしまいがちです。そんな「御の字」の正しい意味、由来、類語などをまとめてみましたので、大勢の方に役立って貰えると嬉しいかぎりです。

[adstext]
[ads]

御の字の意味とは

「御の字」は、”希望よりやや劣っているがそれでも十分満足”という意味で使われる事が多いです。この様な使い方も正しいですが、実は他にも「最上や極上のもの」、「非常に結構」という意味があります。ですから、大半の人が使ってしまう、「やや満足」という表現の際に使うだけでなく、「最高に満足」の時にも「御の字」は使えるのです。しかし、当て嵌まらないと誤解をしていた人も、きっと多かったのではないでしょうか。

御の字の由来

「御の字」は江戸初期、遊郭の一帯で使われていた専門用語”遊里語”が発祥とされ、その当時は「御字」でした。「特に優れている」や「優れている人」という意味で使われ、また現代と同じく「非常に結構や満足」という時にも使われていました。遊郭という場所柄、当時の男女関係から誕生した言葉であると推測できます。

御の字 の文章・例文

例文1.まったく勉強しないで臨んだテストだが、90点も取れて御の字以外の何ものでもない。
例文2.残業無しで今月の給料に不安だったが、先月並みで御の字だった。
例文3.身長も体重も平均だが、両親の体型を考慮すれば御の字だろう。
例文4.一応30歳で結婚したので、人生計画としては御の字である。
例文5.同期の平均よりは早く出世しているので、まあ御の字で満足している。

非常に優秀や極上という意味でも使われる御の字ですが、実際にはやや満足という程度で使うのが一般的です。そのような例文が多く、また現代人には馴染んでいるのも事実です。

  • [adsmiddle_left]
  • [adsmiddle_right]

御の字の会話例

  • ネットで電化製品を購入した方が安いのは知っているけど、この前大型家電量販店に出掛けたの。

  • それでどうしたの? ちゃんと、ネットでの価格を店員に告げたの!

  • そう。ダメ元で、店員さんにネットの安い価格を言ったら、その場で2割も引いてくれて、思わず購入しちゃいました。ネット価格の方がまだ少し安いけど、この程度で御の字だなと思って。

  • そうだよね。その場で2割引きなら、十分御の字だよ。ところで何を買ったの(笑)。

ネットの激安価格ほどではないが、家電量販店で通常より安く変えて満足している会話内容です。

御の字の類義語

「御の字」の類義語には、「万々歳」「喜びを隠せない」などの言葉が挙げられます。

御の字まとめ

本来は非常に満足や優秀、最上などの際に使われる「御の字」ですが、現代は「希望通りの満足」程度でも使われるのが多いです。それを誤用とする向きもありますが、一応の満足と、結果的に満足は、本人の匙加減的なニュアンスもあり、実際にはどのような判断かは人それぞれとなります。

最新の記事はこちらから