「強請る」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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強請る(ねだる)

強請るとは、子供が親に甘えて物を要求したり、欲しい物をせがむ事です。そして、難癖をつけたり、怖い人が金品を要求するのも「強請る」となります。ですから、複数の意味合いの言葉であると理解できます。我々の周囲にも強請り上手な人と、絶対に他の人には甘えずに弱みを見せない二通りのタイプが存在しますが、相手に頼るのも上手な生き方とも思えるものです。しかし、「ねだる」のが度を超えて「ゆする」様になっては本末転倒です。それでは、実は難しい言葉で意味がいくつも隠れている「強請る」について調べてみましてた。

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強請るの意味とは

「強請る」の意味は以下の通りとなります。
(1)甘えたり、無理に頼み欲しいものを請い求める事。要求を通す為に文句を言う。
(2)難癖をつけて要求する。
(3)異議を申し立てる。逆らう。言い掛かりから金品を強引に取る。
(4)「ゆする」「もがる」「たかる」とも読む。
「強請る」は読み方によって、それぞれ意味合いが微妙に異なってくる言葉です。それでも一貫しているのは、こちらの要求を一方的に押し付けているのが「強請る」の特徴となります。まず、最も多い使い方は「ねだる」で、これは子供や女性が甘えたり頼みごとをする際に使い、おもちゃやプレゼントを「ねだる」となるのです。他にも、難癖を付けるや文句を言う場合も「ねだる」となります。次に「もがる」と「たかる」は異議を申し立てたり、逆らう事です。また、金品を要求する事も「もがる」「たかる」となります。最後は「ゆする」と読む場合で、これは一般的には犯罪や事件などの専門用語で馴染みがあると思います。「ねだる」「もがる」「たかる」同様に金品を要求していますが、より強く半ば強制や脅迫として要求しているのが「ゆする」です。また、ゆれ動くや大騒ぎという意味もあります。通常は「強請る」を「ねだる」と読み、状況に応じて「もがる」や「ゆする」を使い分けています。さらに深掘りすると、基本的にはこちらの要求を通そうとしているのが「強請る」で、最終目的は同じでも過程の違いと理解できます。脅迫や強制的に強気に出るのが「ゆする」、駄々をこねたり甘えたり同情させるなら「ねだる」、威圧や威嚇するなら「たかる」「もがる」となります。因みに、金品を要求したりカツアゲ行為は恐喝罪で、かつては暴力団やヤクザの専売特許でしたが、現在は法改正で厳しくなり即刻事件として扱われるようになりましたが、その反面でクレーマー半グレなどの「ゆする」行為が横行しています。

強請るの由来

「強請る」の由来は、江戸時代の芸者などが使う専門用語とされています。男性客と芸者のやり取りで、芸者としては客から好かれる様に会話や態度などで様々なテクニックを駆使して相手の心を揺すぶり疑似恋愛の様な状態に持っていきます。この一連のテクニックを「(心の)ゆすり」として、現在の子供や女性が甘える事から金品要求の脅迫めいた事でも使われる様になりました。

強請るの文章・例文

例文1.高校に通う娘は祖父母に甘え両親に強請る生活が当たり前で、当然彼氏にもプレゼントを買って貰いと、このままでは将来どんな風になるのか心配である。
例文2.ヤクザの強請りは犯罪だが、NHKが強制的に受信料を徴収するのは合法なのだから、これが法治国家であるとは笑ってしまう。
例文3.クレーマーの強請るを対処するには毅然とした態度が必要だが、あまり大事にすると何をされるか分からないので難しいところだ。
例文4.同僚は仕事はまったく出来ないが相手の懐に入るのはうまくて、強請る様に缶コーヒーやタバコなど何かしらを毎日貰ったり驕られている。
例文5.絶縁状態だった父が何年振りかにやってきて、静かな声でお金を強請るのでこれが最後だからと要求額を渡したら、翌週もやってきたがその時は怪しい輩が一緒で、その後は想像を絶する災難が始まった。

家族や同僚などで「強請る」を使った例文となります。

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強請るの会話例

  • ちょっと、それどうしたの? 自分で買ったの?

  • ああ、これ! これは知り合いの男性が買ってくれたの。ちょっと、欲しいなーってお願いしたら、プレゼントしてくれて嬉しかった。

  • でも高級品だよね。あんまり、強請るのはよくないんじゃない。

  • ちょっと、強請るなんて聞き捨てならないなー。彼が私の気を引こうとして、善意で買ってくれたの。それに無理に頼んでいないから、強請りではないでしょう。

知人女性が高級品をプレゼントしてもらったので、それを心配するという会話やり取りです。

強請るの類義語

「強請る」の類義語には、「催促」「せびる」「無心」「強請」などの言葉が挙げられます。

強請るまとめ

「強請る」は相手に甘えて金品を要求したり、無理にお願いする、異議を申し立てるといった意味です。読み方の違いによって意味合いが変わるのが特徴で、「ねだる」なら子供や女性がプレゼントを要求する感じですが、「ゆする」「たかる」なら事件性を感じさせてどこか脅迫や威嚇する様に金品を要求していると感じられます。共通しているのは、自分が欲しい物や要求を通そうと相手を利用するのが「強請る」となります。

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