「幅を利かせる」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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幅を利かせる(はばをきかせる)

「幅を利かせる」とは「対等関係ではなく、力を持つ方が威張ったり影響力を誇る事」です。どんな関係でも基本は対等が望ましいのですが、幼い頃から学校で集団生活を送り成長すると、どうしても歪な主従関係に従わざるを得ません。強い者や上の者が威張り弱い者は従う構造なので、弱い者が成長しいつか偉くなると今度はかつての憂さ晴らしなのか、結局はさらに厳しく当たるのです。ですから延々と「幅を利かせる」のは続いていきます。

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幅を利かせるの意味とは

「幅を利かせる」の意味は以下の通りとなります。
(1)威張る。勢力を張る。威勢を張る。
(2)権力を振るう。影響力を誇る。
(3)自分の存在を大きく見せる。存在を大きく認めさせる。
(4)「幅を利かす」も同義。
”幅”は「物の横端から反対の端までの距離」「心の広さ」「領域で実力があり発言力がある」「威勢」、”利かせる”は「効き目があるようにする」「機敏に心を働かせる」で、勢いがあり威張るような様が「幅を利かせる」です。どこか腕力が人一倍な威張りん坊やワンマン社長が無理強いする姿で、高圧的や偉ぶる態度とも思えてしまいます。また、表面上は言葉丁寧で冷静な態度ですが、その中身は役人風を吹かして弱き立場を見下すのも「幅を利かせている」となります。自分の立場を利用して意気がっていたり、態度がでかい、偉そう等々となりますが、これらの人間関係だけでなく経済やビジネス用語の観点での影響力を誇る際にも使われます。ある企業が独占的な地位を得ていたり、存在感が際立っているのも「幅を利かせる」なので、要するに主従関係や力関係が明確になるほど「幅を利かせる」が顕著になってしまいます。

幅を利かせるの由来

「幅を利かせる」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては江戸時代後期の小説集「滑稽本」の「七偏人」(1857年~63年)などに文言が記されています。

幅を利かせるの文章・例文

例文1.毎日上司が嫌味で幅を利かせるので、メンタルに支障が生じたとして訴えてやろうと模索している。
例文2.幅を利かせる事に生き甲斐を感じる政治家を軽蔑していたが、そんな自分も田舎の国道で軽自動車を見下した運転をしているのだから情けない。
例文3.関西芸人が大挙して派閥を組み、幅を利かせるお笑いシステムはとっくに時代遅れだが、今ではワイドショーのコメンテーターとなり主婦からも必死に集金してブランド物を買い漁り高級車を乗り回すのが笑いの一丁目一番地だそうだ。
例文4.御主人に餌をくれと、毎日幅を利かせる愛犬が可愛くて仕方がない。
例文5.地方で幅を利かせるのは地主のバカ息子や中古レクサスを乗り回す土建屋で、パチンコ屋にいけばそんなオールスターズが同窓会のように全員集合し仲良く椅子に座り利権の温床を支える競技を夢中でやって献金している。
様々な分野での勢力を誇るものを「幅を利かせる」とした例文です。

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幅を利かせるの会話例

  • そういえば、さっきスーパーに行ったら(マンションの理事長の)○○さんが居たよ。

  • あなた、ちゃんと挨拶をしたの?

  • 向こうは気付いていないみたいだから、していないよ。何で?

  • もし気付いていたら…。○○さんはこのマンションのボスなのよ。すごく幅を利かせるんだから、たかが挨拶でも散々陰口を叩かれるのよ…。もうしっかりしてよ。

マンション暮らしの夫婦が権力を握る理事長に怯えるという内容です。

幅を利かせるの類義語

「幅を利かせる」の類義語には、「傲慢」「態度がでかい」「居丈高に振舞う」「高圧的」「威張り散らす」などの言葉が挙げられます。

幅を利かせるの対義語

「幅を利かせる」の対義語には、「謙る」「諂う」「ゴマをする」「迎合」「太鼓持ち」「右顧左眄」などの言葉が挙げられます。

幅を利かせるまとめ

「幅を利かせる」は相手を見下す様に威張ったり威勢を張り、またビジネス用語としてある企業や商品の強い影響力の事です。上司が部下にや大企業が中小企業になど影響力を持つ方が下に圧力をかけるが如く力を誇示するので、「幅を利かせられる」と抗うのは難しくなってしまいます。

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