「婆娑羅」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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婆娑羅(ばさら)

「婆娑羅」とは「日本の南北朝時代に活躍した派手な服装や自由な言動を好み、公家や天皇にも反発する男達」です。歴史に詳しくなくても「傾奇者」は有名なので知られた存在ですが、「婆娑羅」は存在すら知らない人もいると思います。実はゲームやアニメ「戦国BASARAシリーズ」のキャラクター達は「婆娑羅」をモチーフにして描かれているので、それだけ歴史にも大きな影響を与えたのです。

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婆娑羅の意味とは

「婆娑羅」の意味は以下の通りとなります。
 (1)遠慮なく勝手に振る舞う。放逸。放恣。
 (2)派手な態度や服装で見栄を張る。驕り高ぶって贅沢をする。そのような振る舞いの男達。
 (3)「ばしゃら」とも読み、「婆沙羅」「婆佐羅」とも書き同義。
現代において「婆娑羅」はあまり資料が残っていなく少しばかり謎のベールに包まれていますが、一言で言うなら「傾奇者」(かぶきもの)の元祖的な存在になります。日本の中世である南北朝時代に流行った存在で、公家や天皇といった権威主義に対するアンチとして権力を嘲笑したり反発をするだけでなく、服装も当時としては圧倒的に派手で自由勝手な振る舞いは多くの敵も生みますが、同時に庶民のヒーロー的な扱いもされ憧れの存在ともなりました。室町時代になると将軍家である足利一族は「婆娑羅」を禁じますが、地方では「婆娑羅」に影響を受けた大名が「婆娑羅大名」と呼ばれるなど、自由で権力になびかない気骨ある者が本物だとする風潮が出始めます。しかし、あまりにも自由奔放過ぎてやりたい放題な姿勢は常に権力者側から疎まれる存在として狙われる立場で、時代が変わると徐々に「婆娑羅」という存在が少なくなりますが、その姿勢や心意気は「傾奇者」などに受け継がれていきます。このような流れを踏まえて、「婆娑羅」の意味は自由や遠慮なしであり、派手で見栄を張る男達の事で、またこれらの喩えでも使用されます。

婆娑羅の由来

「婆娑羅」の由来はサンスクリット語の「バジャラ」(チベット仏教の法具やダイヤモンドの意味)で、平安時代になると楽・舞楽で自由な演奏をする者を「婆娑羅」と呼び始め、その後南北朝時代になって現在の意味である自由気ままな者や反逆者的な存在として定着されるようになります。

婆娑羅の文章・例文

例文1.現代を生きる自由な婆娑羅である俺は今日も仕事をせず、部屋でパソコンをポチポチ、スマホをタップして一日が終わる。
例文2.大物になるには自由奔放な婆娑羅タイプでないと無理という事だろう。
例文3.サッカー界では時折自由な発言でメディアを騒がせて婆娑羅気取りな選手も出てくるが、大抵でそのような選手は実は人気が欲しいと目論む計算高いビックマウスか実力不足のどちらかや両方だ。
例文4.ルールに縛られない生き方に憧れて社会からドロップアウトしたのに、超絶縦社会で上司に服従するしかないブラック企業や特殊詐欺グループに属して朝から晩まで必死に仕えるのは婆娑羅に反していると思わないのか。
例文5.キャンプ場や河原に出向けば、自由をはき違えてバーベキューという名の食べ捨て行為に走る、四駆大好きおじさん婆娑羅が害虫のように大量発生している。
「婆娑羅」を使った例文となります。

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婆娑羅の会話例

  • オシャレなスカジャンを買ってきたよ。

  • スカジャンってあの刺繍が入っているジャンバー?

  • そうだよ。まるで現代版の婆娑羅や傾奇者みたいで、ちょっと格好良くない?

  • うーん。微妙? もっと普通の服を着れば似合うのに…。

スカジャンを購入した彼氏にダメ出しをする彼女という内容です。

婆娑羅の類義語

「婆娑羅」の類義語には、「自由人」「破天荒」「型破り」「傾奇者」「伊達者」「傍若無人」「派手好き」などの言葉が挙げられます。

婆娑羅の対義語

「婆娑羅」の対義語には、「模範」「見本」「常識人」「社会人」などの言葉が挙げられます。

婆娑羅まとめ

「婆娑羅」は謙虚遠慮とは正反対の性格で、南北朝時代などにその名を轟かせた自由きままで権力者にも従わない男達の呼び名です。言動や態度が派手であり目立ち、また大名になる者が登場するなど「婆娑羅」は一時代を築いた存在になったと言っても過言ではありません。

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