「大一番」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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大一番(おおいちばん)

「大一番」とは「優勝決定戦など重要な試合を意味するスポーツ用語で相撲に多い表現」です。相撲の千秋楽をテレビ観戦していると、アナウンサーや解説者が「大一番」と口にする事がとても多いです。それが優勝決定戦なら必ず使われると言っても過言ではなく、翌日のスポーツ紙などでも「大一番を制する」「大一番に勝って○○が優勝」といった見出しが躍ります。また「大一番を前にして」「大一番を控えて」といった緊張を煽る表現も多いです。そんなスポーツとは切り離せられない表現「大一番」の解説となります。

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大一番の意味とは

「大一番」の意味は以下の通りとなります。
(1)スポーツ競技で優勝や王座の決定などを左右する大事な試合の呼び名。
(2)スポーツ用語だが特に相撲で使われ、優勝を左右するような大事な取組の事。
(3)スポーツの大事な試合から転じて、様々な重要な出来事の比喩的な表現。
(4)同類の中でいちばん大形である事。
(5)江戸時代中頃から流行った女性の髪形「丸髷」(まるまげ)で、形が一番大きい事。
「大一番」はスポーツ用語として馴染みがありますが、最も使われるのは国技である相撲です。千秋楽の優勝決定戦を「大一番」と呼び、会場やテレビ観戦者がいちばん盛り上がります。相撲では通常の取組である勝負も”一番”と言うので、それが優勝決定戦など注目を集める大きな勝負なので「大一番」として、世間でも広く浸透する言葉となっています。相撲以外でも野球やサッカー等々のスポーツでも使われますが、他のスポーツでは優勝決定戦はもちろんですが、数試合前からの優勝を左右する影響力ある大事な試合でも「大一番」と呼ぶ傾向があります。要するに、実は明確な定義はなく「大事な試合」としか言いようがないので、特にリーグ戦のスポーツなら「終盤戦開始の試合」や「優勝を左右する試合」に「本大会出場をかけた予選試合」などある程度幅広く何でも「大一番」となり、受け手もあまり深く気にする事はありません。スポーツ以外では昔の女性の髪形である「丸髷」や同じ類で最も大形である時、そして大事や重要な何かの比喩としても使われますが、通常はスポーツで使うのがもっともしっくりきます。

大一番の由来

「大一番」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては明治時代の風俗史研究家・平出鏗二郎の著書「東京風俗志」(1899年~1902年)などに文言が記されています。

大一番の文章・例文

例文1.日本サッカー史上で最大の大一番と言えば、ドーハの悲劇かジョホールバルの歓喜の二択だろう。
例文2.オンラインの世界では連日ネトゲ廃人が夜な夜な大一番を繰り広げているが、その熱気とは裏腹に誰の記憶に残る事もない。
例文3.彼女との初めての大一番を控えて、互いに緊張と興奮を胸にしまって暗黙の了解で焼肉を食べ終え、ホテルに向かう途中の公園で軽くキスをしたら想像以上にニンニク臭くて二人して笑ったが、そんな彼女も今では恋愛で評判の人気占い師だ。
例文4.週刊漫画雑誌に掲載されるスポーツ作品は、毎週毎週が大一番ばかりで逆に読者が疲れてしまう。
例文5.競馬世界にとっての大一番は自身が大金を賭けたレースなのか、それともG1などのビッグレースなのか素人にはよく分からない。
スポーツやそれ以外でも「大一番」を使った例文です。

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大一番の会話例

  • 明日が両親への結婚の挨拶かー。緊張するな。

  • 私達の運命を左右する大一番よ。大丈夫よね?

  • 大丈夫だって。でも、まさかお義父さんが俺より年下とは、ショックだよ。

  • 私だって、あなたの子供が3歳も年上よ。変な感じしかしないわよ。

結婚の挨拶で実家を訪れる事になっている年齢差が離れたカップルの会話です。

大一番の類義語

「大一番」の類義語には、「山場」「正念場」「決戦」「天下分け目の大勝負」「大事なゲーム」などの言葉が挙げられます。

大一番の対義語

「大一番」の対義語は厳密にはありませんが、強いて挙げるなら「日常茶飯事」「通常」「小事」などの言葉となります。

大一番まとめ

「大一番」は野球やサッカーなどスポーツ全般で大事な試合を称する呼び名ですが、特に相撲で優勝決定戦やそれに近い取組で使われるのが最も定着をしています。日常生活でも比喩的に大事な出来事や勝負事でも用いられます。

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