「塵芥」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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塵芥(じんかい、ちりあくた、ごみあくた)

「塵芥」とは「ごみを強調した言葉で、ごみそのものや無価値で不要なものの喩え」です。昨今は何かとごみ問題が叫ばれ、海洋汚染や地球温暖化の原因として世界的な対策が求められていますが、言葉としての「ごみ」を意識する事はないと思います。通常はカタカナで「ゴミ」とするのが一般的で、それを態々難しい漢字で「塵芥」と表記するのは非常に稀ですよね。それではごみ問題についても考えさせられる「塵芥」の解説となります。

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塵芥の意味とは

「塵芥」の意味は以下の通りとなります。
(1)ごみくずの事。
(2)塵と芥で、ごみや価値のない不要なものやその喩え。
(3)世の中のけがれ、汚れの事。
(4)ごみや不要なものから、自分や他者に対しても卑下や卑しめるで用いる。
”塵”は「ちり」「芥(あくた)」「利用価値のない汚いもの」、”芥”は「ごみ」「くず」「つまらない物」となり、ごみを繰り返して強調したのが「塵芥」です。読み方も多く「ちりあくた」「じんかい」「じんがい」「ごみあくた」となり、当然ながらどれも同義となります。端的に言えば、ごみやごみくずの丁寧な表現が「塵芥」で、ごみは不要な物なのでそこから役立たずな人間に対しても「塵芥」が使われます。人間をごみ扱いするのはどうかと思いますが、「お前はごみだ」とするのは躊躇っても「あなたは塵芥」とするのはオブラートに包んでまるで容認されている表現に聞こえてしまいます。それでも、通常は廃棄物・不要物・がらくた・沈殿物・燃えカスといった本当に不要で無価値なものに用いる言葉で、本来は利用価値があるのにその人の感覚だけでごみとなる物を「塵芥」とするのは、あまり好ましくありません。因みに、街中で見掛ける生ごみを収集するトラックのような車も、正式には「塵芥車」(じんかいしゃ)となりますが、一般的にはパッカー車やごみ収集車と呼ばれています。

塵芥の由来

「塵芥」の由来は残念ながら不明ですが、文献としては平安時代末期の仏教説話集「平仮名古活字三巻本宝物集」(1179年頃)などに文言が記されています。

塵芥の文章・例文

例文1.我が家は塵芥屋敷なので家中どころか風呂場やトイレもごみで溢れている。
例文2.心を閉ざしているので職場では塵芥や虫螻蛄のような扱いをされても平気だが、今まで録音や盗み撮りしてきた一部始終を長編ドキュメンタリーとして動画サイトにアップする日が待ち遠しくて、もっと罵倒し酷い仕打ちをしてくれとMっ気たっぷりで願ってしまう。
例文3.彼女はなぜ塵芥のような俺を好きになってくれたのか不思議だったが、離婚する日になって始めて慰謝料が目的だったんだなと思い知り、目的を達成しておめでとうと拍手を送りたいぐらい感心した。
例文4.アイドルや女子アナが金だけは誰よりも持っている塵芥めいた輩と結婚をして、その数年後の離婚と同時にキャラ変更で急に毒付き「男は不要」と言い始め、また数年後に観葉植物のような無機質な男と再婚して「本当の愛に目覚めた」と照れるまでが、一流アイドルや女子アナのマニュアル通りでセットである。
例文5.塵芥のような政治家が塵芥のような国民の為に塵芥のような政策を得意満面で発表し、何もしない国民が無意味と訴えても金だけ欲しい政治家に声は届かず、こうして塵芥な歳月が音速で過ぎていく。
様々なごみについて「塵芥」を使った例文です。

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塵芥の会話例

  • 物置がもう一杯だな。

  • 使わなくなった物を何でもしまっていたからね。

  • もう一個買うか、物置?

  • えー、それはダメじゃない。殆ど不要な塵芥ばかり中に入っているんだから、今度の休みでも整理していらない物は処分しようよ。

庭にある物置について夫婦の会話となります。

塵芥の類義語

「塵芥」の類義語には、「破片」「屑物」「瓦礫」「ガラクタ」「紙屑」「埃」などの言葉が挙げられます。

塵芥の対義語

「塵芥」の対義語には、「資源」「貴重品」「有用品」「必需品」などの言葉が挙げられます。

塵芥まとめ

「塵芥」はごみ・ごみ屑など不用品の事です。また、利用価値がないものや値打ちがないものに加えて、そのような役立たない人もごみとして「塵芥」と表現します。「塵芥」とする事で一見すると丁寧な物言いになりますが、実際はよりごみを強調した言葉なので使う際には注意が必要です。

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