「出処進退」の使い方や意味、例文や類義語を徹底解説!

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出処進退(しゅっしょしんたい)

「出処進退」は、政府や役人などに対して使われる言葉です。一般人にとっては馴染が薄いですし、どちらかと言うと良くない印象を抱く事が多い言葉でもあります。なぜ、一般人にとってはそんな印象を抱くのか、出処進退の意味や由来などを解説していきます。

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出処進退の意味とは

政府の役人や政治家などがその官職に留まっている事、反対に辞めてしまう両方の意味が、「出処進退」にはあります。ある政治家が問題を起こすと、インタビューに応じた身内の議員などが、「政治家の出処進退は自ら決める」と発言するので、何度も耳にしたお決まりのフレーズでもあります。最近は、留まる事よりも、辞める際やそれを促す際に使われる事が多く、役人だけでなく、相撲取りや横綱などにも使われています。また、「進退出処」(しんたいしゅっしょ)と使われても、大筋の意味は同じで問題ありません。

出処進退の由来

古来中国の名文を集めた「古文真宝」の注釈書「古文真宝笑雲抄」には、「其徒を見て、以正が為レ人と出所進退の名人なる事を知たぞ」という一文があり、由来になったとされています。また、”出”は世に出て仕える、”処”には公の仕事を辞めるという意味合いがあります。”進退”は、職を辞める事と続ける事の両方の意味となります。

出処進退の文章・例文

例文1.政治家がお決まりの出処進退を口にした
例文2.最近は地方議員も問題が多く、出処進退の真偽が問われている
例文3.本来は税金を納める側が、役人の出処進退を真剣に考えるべきだ
例文4.暴行問題を起こした関取が、出処進退を近日中に発表する
例文5.ファンとしては現役続行を希望するが、出処進退を決めるのはアスリート本人だ
続けるべきか退くべきか悩んでいる際に、「出処進退」が使われる事が多いですが、現実的にはこの言葉を使った時点で、辞めるのが望ましいのが世間の周知の事実です。何の問題もなければ、そもそも「出処進退」という言葉が使われる事はありません。

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出処進退の会話例

  • この問題に関しては、現在調整中でしてまた今後進展が見られましたら報告いたします。

  • すみません。主大臣の今後に対して何か措置を講じるのでしょうか。

  • そこのところは、本人に任せております。出処進退に関しましては、こちらから何も措置をしないという方針に決まりました。

  • 大臣の問題発言に対していそれはあまりにも無責任ではないですか?!

よく政治家のインタビューなどで用いられるこの言葉ですが、みなさんはその意味を正しく理解していたでしょうか。

出処進退の類義語

出処進退の類義語には、「去就進退」「引責辞任」などの言葉が挙げられます。

出処進退まとめ

本来は役人や政治家が使うべき言葉なのでしょうが、時代の移り変わりでスポーツ選手や大学理事長など、公の立場の人や半公人と呼べるべき人でも、社会的責任の観点から問題が発生した際には、その取り方に対して「出処進退」が使われます。辞めるのが、「出処進退」に求められる決断なのですが、その立場が強力なほど、留まりたいと思うものなのです。

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